中国とクック諸島、海洋資源と気候変動で協力強化へ
中国とクック諸島の外相が中国南東部・福建省アモイ市で会談し、海洋資源の開発・保護や気候変動への対応などを軸に、協力関係を一段と強化していく方針を確認しました。
アモイで外相会談、関係強化を確認
中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)とクック諸島のティニカ・エリカナ外相は、水曜日に中国南東部の福建省アモイ市で会談しました。エリカナ外相は、第三回中国・太平洋島しょ国外相会合への出席のため、アモイを訪れています。
王毅外相は、両国はそれぞれの「補完的な強み」を生かし、実務的な協力を進めるべきだと述べました。特に、
- 海洋資源の開発と保護
- クック諸島の経済発展の支援
- 現地の人々の暮らしの向上
といった分野で協力を深める考えを示しています。
さらに王毅外相は、中国とクック諸島の関係は「第三国を対象としたものではなく、グローバル・サウス諸国同士の相互支援だ」と強調しました。
主権尊重と「一つの中国」原則
中国側は、クック諸島との関係を重視していると改めて明言しました。王毅外相は、クック諸島が自国の国情に合った発展の道を自主的に選び、国家主権を守り、経済発展と振興を加速させることを支持すると表明しました。
また、中国はクック諸島が「一つの中国」の原則を堅持していることを評価し、自国の信頼できるパートナーであり続けると強調。あらゆるレベルでの対話と交流を継続し、相互理解と戦略的な信頼を深め、互いの核心的利益と重大な関心事項を揺るぎなく支持していくと述べました。
海と暮らしを守る協力へ
会談では、海洋資源の「開発」と「保護」を両立させる協力も焦点となりました。クック諸島のような島しょ国にとって、海洋資源は経済と生活の基盤である一方、乱開発や環境変化の影響も受けやすいからです。
王毅外相は、両国が実務協力を通じてクック諸島の経済成長を後押しし、人々の暮らしをより良くすることができると強調しました。中国側が、どのような具体的な協力や支援を進めていくのかが、今後の注目点となります。
気候変動と「共通だが差異ある責任」
気候変動をめぐっては、中国側がクック諸島を含む小さな島しょ国の特別な懸念を「十分理解している」と述べた点も目を引きます。海面上昇や異常気象のリスクは、島しょ国の安全や生活に直結するからです。
王毅外相は、気候変動対策で各国が責任を分担する考え方として知られる「共通だが差異ある責任」の原則を支持すると改めて表明しました。これは、すべての国が地球温暖化防止に取り組む一方で、歴史的な排出量や発展段階の違いに応じて役割を分け合うという考え方です。
中国とクック諸島は、この原則に基づいて「公平で、合理的で、ウィンウィンの地球規模の気候ガバナンス(気候変動をめぐる国際的なルール作りと協力)の枠組み」を共に築いていく意思を示しました。
クック諸島側の評価と期待
エリカナ外相は、中国を一貫して重要なパートナーと位置づけてきたと述べ、中国がこれまでクック諸島の発展を長期にわたって力強く支援してきたことへの謝意を示しました。
そのうえで、クック諸島は今後も揺るぎなく「一つの中国」の原則を守りつつ、中国との互恵的な協力をさまざまな分野で深め、二国間関係をさらに前進させていきたいとの考えを表明しました。
第三回中国・太平洋島しょ国外相会合の意味
今回の会談は、アモイ市で開かれている第三回中国・太平洋島しょ国外相会合の場を活用して行われました。エリカナ外相は、この外相会合が中国と太平洋島しょ国の協力を一段と深める機会となり、島しょ国同士の連帯も強める場になることへの期待を述べています。
中国側が「グローバル・サウス諸国同士の相互支援」と位置づけるなかで、気候変動や海洋資源、経済発展といった共通の課題にどう取り組むのか。太平洋地域のパートナーシップのあり方を考えるうえでも、今後の具体的な動きが注目されます。
今回のポイントまとめ
- 中国とクック諸島の外相がアモイ市で会談し、協力強化で一致
- 海洋資源の開発・保護と、クック諸島の経済・生活向上を重視
- 気候変動では「共通だが差異ある責任」の原則を確認し、公平でウィンウィンの国際枠組みを目指すと表明
- クック諸島は「一つの中国」の原則を改めて支持し、中国を重要なパートナーと評価
- 第三回中国・太平洋島しょ国外相会合を通じ、島しょ国の連帯強化にも期待が寄せられている
Reference(s):
China, Cook Islands foreign ministers vow to strengthen cooperation
cgtn.com








