中国とトンガ外相が厦門で会談 27年の関係とグローバルサウス連携を確認
【国際ニュース】中国の王毅国務委員兼外相とトンガの皇太子トゥポウトア・ウルカララ外相が、中国東部の厦門市で会談しました。27年にわたる中国とトンガの外交関係を振り返りつつ、一帯一路やグローバルサウス連携を含む今後の協力強化が確認されました。
厦門で中国とトンガ外相が会談
会談は現地時間の水曜日、中国東部の厦門市で行われました。中国側は王毅国務委員兼外相(中国共産党中央政治局委員)、トンガ側は皇太子であり外相でもあるトゥポウトア・ウルカララ氏が出席しました。
ウルカララ外相は、第三回中国・太平洋島しょ国外相会合に出席するために中国を訪問しており、その機会をとらえて二国間会談がセットされた形です。2025年12月時点で進む中国と太平洋島しょ国との関係を象徴する場面だと言えます。
27年の関係と「人類運命共同体」の共有
王毅氏はまず、習近平国家主席のあいさつをトンガのトゥポウ6世国王に伝えました。そのうえで、中国とトンガが国交を樹立してからの27年間、両国関係が持続的かつ速いペースで発展してきたと評価しました。
特に、自然災害や新型コロナウイルス感染症といった困難な局面で、中国とトンガが常に肩を並べてきたことを強調し、こうした歩みは「人類運命共同体」のビジョンを具体的に体現するものだと位置づけました。
トンガの主権・安全・発展を支持、一帯一路が推進力に
王毅氏は、中国がトンガの主権、安全、発展上の利益を断固として支持する姿勢を改めて表明しました。そのうえで、トンガが一つの中国の原則を堅持していることに謝意を示し、両国首脳間で得られたコンセンサスに沿って、各分野の協力をさらに前進させたいと述べました。
中国とトンガの協力は、国交樹立以来、中央政府レベルから地方政府レベルへ、経済分野から文化分野へと、幅広く拡大してきたとされています。その過程で、中国が掲げる一帯一路構想が、二国間関係の重要な推進力となってきたことも確認されました。
- 中央から地方まで広がる政府間協力
- インフラや経済だけでなく文化・人的交流にも拡大
- 一帯一路を軸とした中長期的なパートナーシップ
小国も「対等なパートナー」 グローバルサウスと真の多国間主義
王毅氏は、中国がトンガにとって信頼できる長期的なパートナーであり続けると強調しました。国の大小にかかわらず、主権国家として互いに尊重し合う姿勢を明確にした形です。
また、中国はトンガが国際社会で役割を高めていることを歓迎すると述べ、国連など多国間の場で中国の立場を一貫して支持してきたことに謝意を示しました。そのうえで、グローバルサウス諸国とともに、単独行動や保護主義に反対しながら「真の多国間主義」を推進していく考えを共有しました。
トンガ側のメッセージ 支援への感謝と新たな協力分野
これに対し、ウルカララ皇太子兼外相は、トゥポウ6世国王から習近平国家主席への心からのあいさつを伝えました。そのうえで、トンガで発生した火山噴火やパンデミックの際に、中国がタイムリーな支援を行ったことに対し、深い感謝の意を表明しました。
同氏は、近年の中国・トンガ関係の発展により、トンガの人々の生活水準が目に見えて向上していると評価しました。また、最近訪問した中国東部の山東省で孔子思想に触れた経験を紹介し、中国文化への理解が一層深まったと述べました。
さらに、トンガが一つの中国の立場を揺るぎなく支持することを改めて表明しつつ、今後は以下の分野での協力強化を提案しました。
- 医療分野での連携強化
- 教育分野での人材育成や交流
- 気候変動への対応をめぐる協力
ウルカララ氏は、今回の中国・太平洋島しょ国外相会合が成功を収めることへの強い信頼も示しました。
今回の会談から見えるもの
今回の王毅氏とウルカララ氏の会談には、いくつかのポイントが読み取れます。
- 自然災害や感染症といった危機を通じて、中国とトンガの協力関係が実務レベルで積み上がってきたこと
- 人口や経済規模の大小にかかわらず、太平洋島しょ国がグローバルサウスの一員として国際社会で存在感を高めていること
- 医療、教育、気候変動といった分野が、今後の中国・トンガ協力のキーワードになりつつあること
中国と太平洋島しょ国の関係は、アジア太平洋の国際秩序やグローバルサウスの連携を考えるうえで、2025年以降も注目すべきテーマの一つです。今回の厦門での会談は、その方向性を改めて示す形となりました。
Reference(s):
cgtn.com








