杭州でCPOPwave展 中国ポップカルチャーIP20作品が集結
中国ポップカルチャーの代表的な知的財産(IP)20作品が一堂に会する展示「CPOPwave」が、2025年5月28日から6月10日まで浙江省杭州市のDongchao Art Parkで初開催されました。2023〜2024年に世界で話題となった中国IPの「いま」を、データと展示で可視化した試みです。
CPOPwaveとは何か:中国ポップカルチャーIPのショーケース
CPOPwave展は、中国の小説、映画、ゲーム、アニメーション、デザイナートイなど、多様なジャンルから選ばれた20のIPを紹介するイベントです。会場となった杭州市のDongchao Art Parkには、中国ポップカルチャーの現在地を示す作品群が集まりました。
「初のCPOPwave」という名前が示す通り、今回の展示はシリーズの第1回目にあたります。複数のメディアにまたがるIPが同じ空間で紹介されることで、中国発コンテンツの広がりと相互作用を体感できる構成になっていました。
CPOPとは:中国ポップカルチャーの新しい呼び名
そもそもCPOPとは何でしょうか。CPOPはChinese pop culture(中国ポップカルチャー)の略称で、近年急速に存在感を増している中国発のコンテンツ全般を指します。
たとえば、宇宙規模のスケールで描かれたSF映画「流浪地球(The Wandering Earth)」、新しい遊び方を提案してきたゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」や「Black Myth: Wukong」などは、その代表的な例です。こうした中国のIPは国内での人気にとどまらず、世界の観客やプレイヤーをも惹きつけています。
CPOPwaveは、こうした流れを背景に、中国ポップカルチャーを一つの「波(wave)」として可視化しようとする試みだといえます。
選ばれた20のIP:2023〜2024年のトレンドを反映
CPOPwaveで取り上げられた20のIPは、2023年と2024年に特に影響力を持った中国の文化コンテンツから選ばれたとされています。選定には、YouTube、TikTok、X、Facebook、Google検索といったプラットフォームのデータが活用されました。
つまり、単に制作側の評価や国内の人気だけでなく、世界中の視聴者やユーザーがどの作品に反応しているのかという「オンラインの足跡」が、ラインナップに反映されているということです。
小説原作の作品から映像作品、ゲーム、アニメーション、アーティストによるデザイナートイまで、メディアをまたぐIPが並んだことで、中国ポップカルチャーの広がりと多層性が浮かび上がりました。
杭州という舞台が持つ意味
開催地となった浙江省杭州市でこうした展示が行われたことは、オンラインでの話題とリアルな展示空間を結びつける、中国コンテンツ産業の動きを象徴しているともいえます。
アートパークという開かれた空間を利用することで、コアなファンだけでなく、偶然訪れた来場者も含め、幅広い層が中国ポップカルチャーに触れられる機会となりました。
日本の読者にとってのCPOPwave
日本でも、配信プラットフォームやSNSを通じて、中国の映画やドラマ、ゲームに触れる機会が増えています。しかし、それらを「中国ポップカルチャー」という一つの大きな流れとして意識する機会は、まだそれほど多くないかもしれません。
CPOPwaveのようなイベントは、個別の作品ごとの人気にとどまらず、IP同士がどのようにつながり、世界の視聴者やプレイヤーに届いているのかを考えるきっかけになります。
- どのジャンルのIPが、世界で特に強い存在感を示しているのか
- SNSや動画プラットフォームでの話題化は、作品の受け止められ方をどう変えるのか
- 日本で親しまれているアジア発コンテンツの中で、中国IPはどのような位置づけになりつつあるのか
こうした問いを意識してニュースを追うことで、中国だけでなく、アジア全体のポップカルチャーのダイナミクスをより立体的に捉えやすくなります。
「ポップカルチャーで世界とつながる」一つのモデル
CPOPwave展は、中国ポップカルチャーの最新動向を紹介する場であると同時に、デジタル時代の文化発信のあり方を示す一つのモデルケースでもあります。SNSや検索トレンドと連動しながら、リアルな展示空間でIPを見せるという形式は、今後ほかの地域やジャンルにも広がっていく可能性があります。
中国発コンテンツの存在感が増す中で、こうした動きをどのように受け止め、どのように自分の視点をアップデートしていくのか。日本語で国際ニュースを追う私たち一人ひとりにとっても、考えるべきテーマになりつつあります。
Reference(s):
cgtn.com








