ロングビーチと青島の姉妹都市協会、米国関税の荒波をどう乗り切るか video poster
米国の港湾都市ロングビーチと中国・青島を結ぶロングビーチ青島協会が、米国の関税や国際貿易の不安定さという荒波の中で、どのようにビジネス関係を支えようとしているのかが注目されています。国際ニュースとしての大きな流れを、ローカルな姉妹都市の視点から見てみます。
米国関税で揺れる国際貿易とロングビーチ
ここ数年、米国の関税政策や世界的な景気減速、物流の混乱などにより、国際貿易は不透明な状況が続いています。太平洋航路の重要な玄関口であるロングビーチ港も、この影響を避けることはできません。
米国とアジアを結ぶコンテナ船の多くが行き交うロングビーチでは、関税の引き上げや貿易摩擦により、企業が取引条件を見直したり、物流ルートを組み替えたりする動きが出ています。こうした揺れの中で、地域のネットワークがどこまでクッションの役割を果たせるかが問われています。
ロングビーチ青島協会とは何か
ロングビーチ青島協会は、ロングビーチ市が参加する複数の姉妹都市組織の一つです。姉妹都市とは、国境を越えて都市同士が長期的な交流関係を結ぶ枠組みで、ビジネス、教育、文化などさまざまな分野でのつながりづくりを目的としています。
ロングビーチと中国の港湾都市・青島は、ともに海運や貿易に強みを持つ都市です。両市を結ぶ姉妹都市協会は、企業や行政、港湾関係者をつなぎ、相互訪問や意見交換を通じて顔の見える関係を育ててきました。
人と人のビジネス関係が持つ力
ロングビーチ市の関係者は、こうした人と人とのビジネス関係こそが、国際貿易が不安定な時期を乗り切るうえで重要だと強調しています。関税や規制は、政権や国際情勢によって変わりうる一方で、長年築いてきた信頼関係は簡単には崩れません。
具体的には、次のような場面で顔の見えるネットワークが力を発揮しやすくなります。
- 新たな関税や規制が導入された際、最新情報を素早く共有し合う
- コスト増をどう分担するか、長期的な視点で交渉しやすくなる
- 代替ルートや新しい取引先を探す際に、既存の信頼関係を入口にできる
- 短期的な採算だけでなく、長期的なパートナーシップを重視した判断がしやすくなる
こうした点で、姉妹都市協会は単なる友好イベントの場ではなく、企業にとって実務的なセーフティネットの一部としても機能しうる存在だと言えます。
ローカル外交が国際ニュースを動かす
今回、CGTNのエディズ・ティヤンサン記者がロングビーチから伝えたのは、まさにこうしたローカルな取り組みの現場です。国家間の関係や関税交渉といった大きなニュースの裏側で、市と市、企業と企業、人と人の積み重ねが静かに進んでいます。
国際ニュースは、ともすると遠い世界の話に感じられがちです。しかし、ロングビーチ青島協会のような枠組みを通じて港湾都市同士が対話を続けることは、貿易に携わる中小企業や地域経済にとって、非常に身近な課題でもあります。
日本の都市にとってのヒント
日本にも、多くの自治体が海外の都市と姉妹都市関係を結んでいます。ロングビーチと青島のケースは、次のような問いを投げかけています。
- 姉妹都市交流は、文化イベントだけでなく、具体的なビジネス支援につながっているか
- 地域の中小企業が、海外のパートナーと直接つながる場を用意できているか
- 国際情勢が揺れたときに頼れる人のネットワークを、どこまで意識して育てているか
国際情勢が読みづらい2025年現在、ローカルなレベルでの安定した関係づくりは、ますます重要になっています。ロングビーチ青島協会の動きは、そうしたローカル外交の可能性を考える上で、一つの示唆を与えてくれます。
これから注目したいポイント
米国の関税や国際貿易の環境がどう変化していくとしても、長期的な信頼関係を基盤とした交流は、企業や地域にとってリスク分散の手段になりえます。今後も、港湾都市ロングビーチと青島を結ぶ姉妹都市協会が、どのようにビジネスと市民レベルの交流を支えていくのか、注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








