杭州の中国国際アニメフェスで孫悟空コスと人型ロボが対峙 神話とマシンの共演 video poster
中国・杭州で開催された第21回中国国際アニメ・漫画フェスティバルで、神話のヒーロー孫悟空と最先端ロボットが向き合うシーンが国際ニュースとして注目を集めました。神話とテクノロジーが交差するこの出来事は、私たちの「未来のエンタメ像」を考えるヒントになります。
2025年5月29日から6月2日まで行われた同フェスティバルの会場で、ロボット開発企業Unitree Roboticsの人型ロボットが、アクションゲーム『Black Myth: Wukong』の孫悟空コスプレと「にらみ合う」パフォーマンスを披露しました。
杭州で起きた「神話vsマシン」の対決
会場では、『Black Myth: Wukong』に登場する孫悟空になりきったコスプレイヤーと、人型ロボットが向かい合うように配置されました。片方は中国の古典『西遊記』をベースにしたゲームのキャラクター、もう片方は最新技術が詰まったロボットです。
この「フェイスオフ(にらみ合い)」は、単なるショー以上の意味を持って受け止められました。長く語り継がれてきた神話上の存在と、現実世界に現れつつあるロボットが視覚的に対比されることで、フィクションと現実、過去の物語と未来技術の境界があいまいになっていく様子を象徴しているようにも見えます。
人型ロボットが映し出す「近未来感」
Unitree Roboticsの人型ロボットは、人間に近いシルエットを持ち、コスプレイヤーと同じステージに立つことで強い「近未来感」を演出していました。観客にとっては、ゲームやアニメの世界だけだった「人とロボットが共演する光景」が、現実のイベントで目の前に立ち上がる瞬間です。
アニメやゲームのキャラクターとロボットを同じ文脈で見せることで、ロボット技術は専門家だけのものではなく、ポップカルチャーと地続きの存在であることが自然に伝わります。これは、テクノロジーと日常との距離を縮める一つの方法と言えそうです。
四足ロボットが見せたジャンプと倒立
会場では、人型ロボットだけでなく、Unitree Roboticsの四足ロボットも登場しました。四足ロボットは高い敏しょう性を生かし、次々とダイナミックな動きを披露しました。
- 素早い動きでの機敏な移動
- ジャンプ
- 倒立などアクロバティックな姿勢
- 連続したダイナミックな動きによるパフォーマンス
これらのデモンストレーションは、ロボットの機動性における最新の進展を示すものとされています。特に、ジャンプや倒立のようにバランス制御が難しい動きをこなせることは、「ロボットはどこまで人間や動物に近い動作ができるのか」という問いに対する一つの答えでもあります。
なぜアニメ・漫画フェスでロボットなのか
第21回中国国際アニメ・漫画フェスティバルのようなイベントは、アニメやゲーム、キャラクター文化の祭典であると同時に、テクノロジーのショーケースにもなりつつあります。今回のようなロボットのデモは、その象徴的な例です。
その背景には、次のようなポイントがありそうです。
- ゲームやアニメの世界観と、ロボットやAIなどの先端技術は相性が良く、物語としても演出としても結びつけやすいこと
- デジタルネイティブ世代の来場者は、エンタメとテクノロジーの両方に関心が高く、一緒に体験できる場を求めていること
- ロボットを「難しい技術」ではなく、「目で見て楽しめる存在」として伝えられること
日本でもゲームイベントやアニメ関連のフェスでロボットやAIのデモが行われることが増えつつありますが、杭州でのこの演出は、その流れを象徴する国際的な一場面と言えるでしょう。
神話とテクノロジーの「共演」が投げかける問い
孫悟空のコスプレと人型ロボット、そしてアクロバティックな四足ロボット。これらを並べて眺めると、単なる「すごい」「おもしろい」を超えた問いも見えてきます。
- フィクションのヒーローと現実のロボットは、これからどのように物語の中で共存していくのか
- 人間とロボットが同じステージに立つことは、私たちの働き方や暮らし方の変化をどう暗示しているのか
- 神話や古典のキャラクターは、最新の技術と組み合わさることでどんな新しい意味を持ちうるのか
2025年の杭州で生まれたこの「神話とマシンの対決」は、エンターテインメントの現場が、同時にテクノロジーと社会の未来を考える場にもなりつつあることを示しているようです。スマートフォン越しにこのニュースに触れる私たちも、近い将来、日常のどこかでロボットと「同じステージ」に立つ日を迎えるのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








