中国と太平洋島しょ国、外相会合と対話で「繁栄のパートナーシップ」確認
今年5月28〜29日に中国・福建省アモイ市で開かれた第3回中国・太平洋島しょ国外相会合の場で、中国と太平洋島しょ国の関係強化に向けた対話が行われました。気候変動やインフラ、教育、貿易など、多岐にわたる分野での協力が語られています。
第3回外相会合とラウンドテーブルの概要
第3回中国・太平洋島しょ国外相会合は、2025年5月28〜29日に福建省アモイ市で開催されました。その重要なサイドイベントとして、China-PICs Dialogue: Pacific Partnerships for Prosperity と題した円卓対話が行われ、太平洋島しょ国の外交トップらが参加しました。
このラウンドテーブルには、次の5か国の外交関係者が集まり、二国間協力と今後の発展について意見を交わしました。
- ニウエ
- ミクロネシア連邦
- バヌアツ
- パプアニューギニア
- フィジー
対話はCGTNが主催し、テレビとデジタルプラットフォームを通じて放送されました。
5か国が語った中国とのパートナーシップ
ニウエ: 50年の関係と一つの中国の原則への支持
ニウエのダルトン・タゲラギ首相兼外相は、中国との外交関係樹立から50年にわたり、両国の関係は相互理解と尊重に基づいて築かれてきたと振り返りました。また、一つの中国の原則を支持する立場を改めて強調しました。
ミクロネシア連邦: 成熟した包括的戦略パートナーシップ
ミクロネシア連邦のローリン・ロバート外務長官は、中国との包括的戦略パートナーシップは成熟していると評価し、今後協力を深めていきたい5つの分野を挙げました。
- 主権の相互尊重
- 持続可能な開発と気候変動への対応
- 人と人との交流
- 貿易の強化
- 対話を通じた外交的な連携
バヌアツ: 共有の未来を見据えた連携拡大への期待
バヌアツのマーク・アティ外相は、中国が太平洋島しょ国との間で掲げる「共有された未来を持つ共同体」のビジョンを高く評価すると述べました。そのうえで、インフラ、保健、農業、気候変動、貿易などの分野で中国との協力を一層拡大したいとの意向を示しました。
パプアニューギニア: 一帯一路への参加と歴史的な結びつき
パプアニューギニアのジャスティン・トカチェンコ外相は、中国が自国の発展にとって前向きな力になっていると評価しました。パプアニューギニアは、一帯一路構想に積極的に参加しており、中国とのより緊密なパートナーシップを目指していると述べました。
フィジー: 文化と伝統への理解に基づく関係
フィジーのレノラ・ケレケレタブア外務次官補は、中国はフィジーの国民性や文化、伝統をよく理解しており、フィジー側も同じように中国を理解しようとしていると話しました。相互理解に基づく関係が強調されています。
農業と教育協力: 貧困削減と若い世代への投資
対話では、貧困削減や教育といったテーマも取り上げられました。トカチェンコ外相は、習近平国家主席が提案した農業プロジェクトの一つとして、菌草技術と呼ばれるジュンツァオ栽培を例に挙げました。これは市場を切り開いた成功事例だと強調しています。
さらに、第二次世界大戦から続く歴史的なつながりに触れつつ、パプアニューギニアに設置された中国・パプアニューギニア友好学校の存在を紹介しました。この学校では毎年3,000人以上の学生が学び、若い人材の育成に寄与しているとしています。
今後に向けた楽観的な見通し
ラウンドテーブルの締めくくりとして、各国の参加者は、中国との関係をさらに深めていくことへの強い意欲と楽観的な見通しを示しました。気候変動対策、インフラ整備、貿易、人材育成など、太平洋地域の発展に直結する分野での協力が一層進むことが期待されています。
太平洋島しょ国と中国がどのように「繁栄のパートナーシップ」を具体化していくのか。今後の合意やプロジェクトの行方は、アジア太平洋の国際秩序や地域経済を考えるうえでも注目すべきポイントとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








