成都で世界の無形文化遺産が集結 第9回国際フェス開幕 video poster
中国・成都で「第9回成都国際無形文化遺産フェスティバル」が始まりました。60以上の国と地域から影絵芝居や民俗音楽、伝統工芸が集まり、「生きた文化」の今を伝えます。
この記事のポイント
- 中国・成都で第9回成都国際無形文化遺産フェスティバルが開幕
- 60以上の国と地域が参加し、影絵芝居や民俗音楽、伝統工芸などを披露
- 無形文化遺産を通じた国際交流の意味と、私たちの日常とのつながりを考えます
第9回「成都国際無形文化遺産フェスティバル」とは
2025年12月現在、成都で開かれているこの国際フェスティバルは、世界各地の無形文化遺産を紹介し、守り、次の世代につなぐことを目的としたイベントです。「無形文化遺産」とは、祭りや踊り、音楽、口承文芸、手仕事など、形として残りにくいけれど、地域の記憶やアイデンティティを支える文化のことを指します。
60以上の国と地域から集まる多彩なプログラム
今回のフェスティバルには、60を超える国と地域が参加し、それぞれの「らしさ」を生かしたプログラムを披露しています。会場では、例えば次のような伝統が紹介されています。
- 光と影で物語を語る「影絵芝居(シャドーパペット)」
- リズムと歌に込められた歴史を伝える「民俗音楽・民俗リズム」
- 世代を超えて受け継がれてきた「手仕事・伝統工芸」
どれも、観光向けのショーにとどまらず、その土地の暮らしや価値観と結びついた「生きた文化」であることが特徴です。
なぜ今、「無形文化遺産」が重要なのか
グローバル化や都市化が進む中で、地域固有のことばや歌、祭りや技術が失われつつあると言われています。その一方で、人々が自分たちのルーツや物語を見つめ直す動きも世界各地で広がっています。
無形文化遺産に光を当てる国際フェスティバルは、次のような役割を果たします。
- 失われつつある技や知恵を記録し、継承するきっかけをつくる
- 異なる地域同士が出会い、似ている点や違いを知る場になる
- 観光や産業と結びつけながら、担い手の生活を支える可能性を探る
成都で開かれている今回のフェスティバルは、まさにこうした動きを具体的なかたちにした場だと言えます。
成都発の国際ニュースとして見る、文化交流のかたち
国際ニュースというと、政治や経済の話題が中心になりがちですが、文化交流も各地の社会を理解するうえで欠かせない要素です。無形文化遺産フェスティバルは、「どの国が強いか」ではなく、「どんな物語を受け継いでいるか」に焦点を当てています。
影絵芝居のスクリーン越しに見える物語や、民俗リズムに込められた歴史、職人の手元に宿る技術を通じて、参加者は互いの背景を知り、尊重し合うことができます。文化をめぐる対立ではなく、対話の回路を増やす試みとしても注目されます。
オンライン時代の「参加する」フェスへ
現地に足を運べない人にとっても、こうした国際フェスティバルの様子は、ニュースやSNS、動画配信などを通じて届くようになりました。短いクリップで影絵の一場面を見たり、民俗音楽の一節を聞いたりするだけでも、遠く離れた文化がぐっと身近になります。
日々のタイムラインの中で、このフェスティバルをどう受け止めるかは、私たち一人ひとりに委ねられています。「きれい」「面白い」で終わらせず、その背景にある歴史や暮らしに思いを馳せてみること。それが、無形文化遺産を次につなぐ最初の一歩になるのかもしれません。
私たちの日常と無形文化遺産
遠い国の伝統に見えるものも、よく見ると自分たちの日常とつながっています。家族で受け継いだ年中行事、地域の祭り、方言や遊び方――それらもまた、広い意味での無形文化遺産です。
成都のフェスティバルをきっかけに、「自分にとっての無形文化遺産は何か」を考えてみると、明日からの景色が少し違って見えてくるかもしれません。
Reference(s):
Chengdu festival celebrates global intangible cultural heritage
cgtn.com








