国際ニュース:中国で「15分休み」 子どもの健康を最優先する教育改革
国際子どもの日と中国:子どもの健康に光を当てる国際ニュース
国際子どもの日にあわせて、中国では子どもの健康と発達を重視する教育改革が進んでいます。本記事では、2024年秋学期に始まった北京市の取り組みを入り口に、中国各地で進む子どもの健康づくりの動きを紹介します。
北京の小中学校で「15分休み」が導入
2024年秋学期から、北京市内の小学校と中学校では、授業の合間に設けられる休み時間が15分に延長されました。これは従来より5分長い設定で、子どもたちがより多く体を動かし、遊び、気分転換できるようにすることが狙いです。
追加された5分によって、校庭や体育館での運動、友だちとのレクリエーションなど、自由度の高い活動がしやすくなりました。学校現場では、子どもの心身のバランスのとれた成長に役立つ時間として位置づけられています。
「運動のあと、元気が出る」生徒の実感
北京市のある中学生、Zhou Lezhiさんは、この新しい休み時間について次のように話しています。
「体操のあと、元気がいっぱい出てきます。休み時間にいろいろな運動ができるのは本当に楽しいですし、自分たちで考えた活動をするのは、また違ったおもしろさがあります。」
単なる休憩ではなく、自分たちで工夫しながら体を動かす時間になっていることがうかがえます。
中国各地で進む、休み時間と体育の充実
こうした動きは北京だけにとどまりません。中国各地の地方政府は、子どもたちが適切な休み時間の活動と十分な体育の授業を受けられるようにする政策を打ち出しています。
背景には、学力と運動をバランスよく伸ばすべきだという考え方があります。中国では、若い世代の学習とスポーツを両立させることが重視されており、次のようなポイントが意識されています。
- 教室中心の学びだけでなく、校内での身体活動の時間を確保すること
- 体育の授業時間を十分に設定し、継続的な運動習慣につなげること
- 休み時間に安全で多様な遊び・運動ができる環境を整えること
国全体として、子どもの健康と学びを両立させる方向性が打ち出され、その一環として各地の学校現場で具体的な取り組みが進められています。
健康を最優先に置く教育観と指導者のメッセージ
中国の習近平国家主席は、子どもの健康と全人発達(心身ともにバランスよく成長すること)を重要なテーマだと考えています。健康を最優先に置く教育観を強く支持し、スポーツや運動を通じて子どもの体力を高めるべきだと、これまで何度も呼びかけてきました。
学力向上が重視されがちな中で、あえて健康を教育の最優先事項として掲げることは、政策の方向性を示す分かりやすいメッセージでもあります。北京の15分休みや各地の体育充実策は、こうした考え方を具体的な形にした取り組みだと言えます。
私たちが考えたいこと:日本や他地域への示唆
中国の事例は、日本を含む他の国や地域にとっても、いくつかの示唆を与えてくれます。
- 子どもの心身の健康を、教育政策のどの位置に置くべきか
- デジタル機器の利用が増える中で、日常的な運動の機会をどう確保するか
- 子どもたち自身が楽しみながら参加できる運動や遊びを、学校でどう支えるか
15分という短い時間でも、工夫次第で子どもの一日を大きく変えることができます。国際ニュースとして中国の動きをフォローしながら、自分たちの身近な学校や地域で、どのような形なら実現できるかを考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Intl Children's Day: China's efforts in children's health, development
cgtn.com








