アスタナで中国-中央アジア・メディア協力フォーラム2025開催 一帯一路と「共有の未来」
中国と中央アジアのメディア関係をテーマにした「2025 China-Central Asia Media Cooperation Forum(2025年中国-中央アジアメディア協力フォーラム)」が、カザフスタンの首都アスタナで木曜日に開かれました。テーマは「より緊密な中国-中央アジアの共同の未来を共有するコミュニティの構築」で、地域協力と国際ニュースにおけるメディアの役割が議論されました。
中国や中央アジア各国から、メディア関係者、政府関係者、専門家、研究者、企業関係者など200人を超える参加者が集まりました。フォーラムでは、一帯一路や中国-中央アジア関係をどのように伝え、協力を深めていくかが主要なテーマとなりました。
フォーラムの概要:中国と中央アジアのメディアが一堂に会す
今回の中国-中央アジアメディア協力フォーラムは、中国の新聞である人民日報と、カザフスタン大統領府ラジオ・テレビ局が共同で主催しました。メディア協力を切り口に、中国と中央アジア諸国の関係をさらに深める狙いがあります。
参加者たちは、中国と中央アジアの関係において、メディア交流が重要な一部を担っているとの認識を共有しました。各国のメディアは時代の変化に対応しながら協力の幅を広げ、友好的な協力の物語を共に伝えることで、「より緊密な中国-中央アジア共同の未来を共有するコミュニティ」の構築に知恵と力を寄せるべきだという声が上がりました。
トカエフ大統領の祝電:一帯一路を「戦略的構想」と評価
カザフスタンのトカエフ大統領は、フォーラムに祝電を送り、一帯一路と中国-カザフスタン関係の重要性を強調しました。祝電の中でトカエフ大統領は、中国の習近平国家主席が提唱した一帯一路イニシアチブについて、グローバルな協力を促進する戦略的な構想として国際社会から広く認識されていると評価しました。
さらに、トカエフ大統領は、中国との友好関係を重視する自国の姿勢を改めて示しました。
カザフスタンは中国との友好関係の発展を非常に重視しています。このフォーラムは、中国と中央アジア諸国の統合と協力を一層深めることを目的としています。メディア分野におけるコンセンサスと信頼に基づいた重要なイベントであり、パートナーシップを強化するためのものです。フォーラムの完全な成功と実りある成果を心から願っています。
祝電は、メディア協力を通じて信頼を積み重ねることが、中国-中央アジア関係の安定と発展につながるというメッセージを含んでいます。
メディア協力が担う役割:「共有の未来」をどう伝えるか
フォーラムの参加者たちは、メディア交流が中国-中央アジア関係のなかで果たす役割について共通した認識を示しました。各国のメディアは、単にニュースを伝えるだけでなく、協力の現場に光を当て、相互理解を深める重要なプレーヤーだと位置づけられています。
議論の中から浮かび上がるポイントを整理すると、次のようになります。
- 時代の変化に合わせた報道やコンテンツの共同制作を進めること
- インフラやビジネスだけでなく、人と人との交流を伝える「協力の物語」を共有すること
- 信頼に基づく情報発信によって、誤解や情報不足を減らし、地域の安定に貢献すること
こうしたメディア協力は、一帯一路や地域連結性に関する国際ニュースの背景をわかりやすく伝えるうえでも重要だといえます。
写真展と共同取材:具体的なプロジェクトも始動
フォーラムでは、「2025 China-Central Asia Media Cooperation Forum Photo Exhibition(2025年中国-中央アジアメディア協力フォーラム写真展)」と、「高品質な一帯一路協力に関する中国-中央アジアメディア共同取材」プロジェクトの開始式も行われました。
写真展は、中国と中央アジア諸国の協力の現場や、人々の暮らし、都市やインフラの変化などを視覚的に伝える場となることが期待されています。また、共同取材プロジェクトは、各国メディアが協力して一帯一路の高品質な協力事例を取材し、共通の視点で発信していく取り組みです。
こうしたプロジェクトを通じて、国境を越えたメディア連携が実際のコンテンツとして形になり、読者や視聴者が中国-中央アジア関係をより立体的に理解できるようになる可能性があります。
日本の読者にとっての注目点
2025年12月現在、世界各地で情報空間をめぐる競争と協力が同時に進むなか、中国と中央アジアのメディア協力フォーラムは、地域の「物語作り」の重要な一コマと見ることができます。
日本の読者にとっての注目点を挙げると、次のようになります。
- 一帯一路が「ハード(インフラ)」だけでなく、「ソフト(情報やイメージ)」の側面でも進んでいること
- 地域メディアの連携が、将来の世論形成や政策議論に影響しうること
- 日本語ではあまり報じられない中国-中央アジア関係の動きが、メディア協力を通じて可視化されつつあること
今回のフォーラムは、中国と中央アジアのメディアがどのような視点で自らの地域を語り、どのように「共有の未来」を描こうとしているのかを知る手がかりになります。今後、共同取材や写真展などを通じて発信されるストーリーが、国際ニュースの見え方にどのような変化をもたらすのか、日本からも注視していく価値がありそうです。
Reference(s):
China-Central Asia Media Cooperation Forum 2025 held in Astana
cgtn.com








