習近平氏が「教育強国」へ方針示す論文 党機関誌に掲載へ【国際ニュース】
2025年12月8日現在、中国で教育政策に関する動きが伝えられています。習近平中国共産党中央委員会総書記(中国国家主席)が、中国を教育分野で世界をリードする「教育強国」として築く方針を示した論文を執筆し、中国共産党中央委員会の理論誌「求是(Qiushi)」の今年第11号に、日曜日付で掲載される予定です。
党理論誌「求是」に掲載される習近平氏の論文とは
今回掲載される論文は、教育を通じて中国を強い国にし、中華民族の復興を実現するという長期目標をテーマにしています。習近平氏は、教育こそが強国づくりの基礎であり、中国の将来を左右する戦略分野だと位置づけています。
論文では、中国を2035年までに教育分野で世界をリードする国とすることを戦略目標として掲げています。この目標は、経済や科学技術の発展、人材育成と密接に結びついたものとして示されています。
2035年に向けた教育強国戦略の柱
習近平氏は、教育強国づくりのために取り組むべき重点分野として、次のような点を挙げています。
- 徳を育てることを教育の根本的な使命として貫く
- 教育を通じて科学技術の発展と人材育成を強く支える
- 公共教育サービスの質を高め、国家レベルの教育デジタル化戦略を推進する
教育を単なる知識伝達ではなく、人間としての「徳」を育てる場とすることが強調されている点が特徴です。同時に、科学技術の進歩や高度人材の育成を支える「土台」として教育を位置づけ、国家戦略と教育政策を一体で考える姿勢が打ち出されています。
教師の地位向上と人材確保
論文は、新時代にふさわしい高い資質を備えた教師を育成することが、教育強国づくりの鍵だとしています。教育の質を高めるには、まず教師自身の専門性と人間性を高める必要があるという考え方です。
あわせて、教師が社会的に高く認められ、最も尊敬される職業の一つとして位置づけられるべきだと呼びかけています。待遇面だけでなく、社会全体で教育と教師を尊重する文化を育てることが重要だと指摘しています。
教育のデジタル化と国際的な開放
論文は、公共教育サービスの質を高めるとともに、国家教育デジタル化戦略を推進する必要性にも触れています。デジタル技術を活用することで、地域や環境に左右されずに学びの機会へアクセスできるようにする狙いが示されています。
さらに、中国を世界的な教育の拠点とし、国際的な影響力を高めることも重要な目標とされています。教育分野を一層対外開放し、海外との交流や協力を広げることで、教育における競争力と発言力を強めていく方針です。
高等教育と戦略分野の人材育成
高等教育については、大学や研究機関の配置を最適化し、国家にとって戦略的に重要な分野で専門性を持つ人材の層を厚くする必要があると述べています。科学技術や先端産業、安全保障など、多様な分野で中核を担う人材を計画的に育成していくことを重視しています。
こうした方針は、高等教育機関に対して、単に学生数を増やすだけでなく、国家戦略と連動した分野構成や人材育成計画を求めるものだと言えます。
なぜこの動きが注目されるのか
教育を軸に2035年までの長期的な国家戦略を示した今回の論文は、中国が教育分野での位置づけと国際的な存在感を高めることに強い意欲を持っていることを示しています。教育、科学技術、人材、デジタル化、国際連携を一体として進めようとする構図は、今後の政策の方向性を読み解くうえで重要な手がかりとなりそうです。
他の国や地域にとっても、中国が教育を通じてどのように国際的な影響力や発言力を強めていくのかは、学生や研究者の交流、大学間連携、国際教育市場などに関わるテーマです。国際ニュースとしても関心が高い分野であり、2025年以降、この論文の内容がどのように具体的な政策として展開されていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Xi's article on building China into education leader to be published
cgtn.com








