国際児童デーと習近平国家主席:中国の子どもたちへのメッセージ
6月1日の国際児童デーになると、中国では習近平国家主席が子どもたちに向けてメッセージを送り、自らを「青少年の友人」と名乗ってきました。忙しい国家指導者が、なぜこれほどまでに子どもの時間を大切にするのか。その背景には「子どもは国の未来であり、民族の希望」という考え方があります。
国際児童デーに寄せる習近平氏の思い
習近平氏は、2013年以降、毎年の国際児童デーにあわせて中国各地の子どもたちに祝意を送り続けてきました。子どもの成長と幸福は、常に自分の心に重くのしかかっている――そうした姿勢を繰り返し示しています。
メッセージの中で習近平氏は、自分は子どもや若者の「友人」でありたいと語ってきました。単に祝辞を述べるだけでなく、次の世代にどのように育ってほしいのかという期待を具体的な言葉で伝えている点が特徴です。
忙しいスケジュールの中で「子どもの時間」を確保
国家のトップとして多忙な日々を送る中でも、習近平氏はできる限り子どもと直接向き合う時間を作ってきました。学校を訪問し、教室で子どもたちと対話したり、児童向けのイベントに参加したり、子どもから届いた手紙に丁寧に返事を書いたりしてきたとされています。
そうした一つ一つの場面からは、子どもたちに対する高い期待が読み取れます。単に勉強ができる人材ではなく、社会全体に貢献できる「人間としての総合的な成長」を重視していることがうかがえます。
教室の外で学ぶ:植樹活動に込めたメッセージ
習近平氏は、北京で毎年行われる植樹活動にも子どもたちと共に参加してきました。木を植えるというシンプルな行動を通じて、子どもたちに次のような価値観を伝えようとしているとされています。
- 働くことへの敬意や労働の大切さ
- 自然環境を守る意識
- 無駄をしない、節約を心がける姿勢
つまり、教室で学ぶ知識だけではなく、手を動かし、体を動かしながら学ぶ「実体験」を重視していると言えます。こうした活動は、子どもたちにとって「社会の一員として参加する」最初の体験にもなります。
「若者が強ければ国も強くなる」という視点
習近平氏は「若者が強ければ、国も強くなる」という考えを繰り返し示してきました。ここでいう「強さ」は、単なる競争力や成績だけを指しているわけではありません。
強調されているのは、子どもの次のような「全人的な成長」です。
- しっかりとした道徳観(善悪の判断、他者への思いやり)
- 知的な力(学ぶ力、考える力)
- 健康な体(体力や生活習慣)
- 美を感じる力(芸術や文化への感受性)
- 働く力(実際に手を動かし、仕事をやり遂げる力)
習近平氏は、中国の新しい時代を生きる子どもたちに対して、次のような姿を求めています。
- 高い志と夢を持つこと
- 学ぶことや働くことを楽しむ姿勢
- 感謝の気持ちを忘れず、周囲の人に友好的であること
- 新しいことに挑戦し、努力を続ける勇気を持つこと
こうしたメッセージは、中国の子どもたちに向けられたものですが、「次の世代に何を望むのか」という問いは、どの国や地域にも共通するテーマと言えます。
2025年の今、読者が考えたいポイント
2025年の今、世界中で子どもの権利やウェルビーイング(心と体の健康、幸福)が重要なテーマになっています。習近平氏が示してきた「子どもは国の未来」という視点や、「徳・知・体・美・労」をそろえた成長への期待は、中国という枠を超えて考えるヒントにもなります。
国際児童デーをきっかけに、私たち一人ひとりも次のような問いを持つことができるかもしれません。
- 自分の周りの子どもたちの「成長」と「幸福」のために、何ができるか
- 学校や家庭で、「働くこと」「環境を守ること」「感謝すること」をどう伝えていくか
- 子どもが夢を持ち続けられる社会づくりに、どのように関わるか
ニュースとしての事実を追うだけでなく、そこに込められたメッセージを自分たちの暮らしや社会のあり方に引き寄せて考えてみると、国際児童デーは大人にとっても「学び直し」の1日になりそうです。
Reference(s):
International Children's Day: President Xi's time with children
cgtn.com








