中国、ジュネーブ合意違反との米国の主張を否定 AIチップ規制めぐり応酬
米中のAIチップ・ビザをめぐる応酬とは
中国外交部のLin Jian報道官は火曜日の定例記者会見で、ジュネーブで行われた中米経済・貿易協議でのコンセンサスに中国が違反しているとする米国の繰り返しの主張を改めて否定しました。AIチップ輸出規制や中国人留学生へのビザ措置などをめぐり、米中の緊張が続いています。
中国側の主張 合意を守っているのはどちらか
Lin Jian報道官は、中国は責任ある姿勢でジュネーブ協議で得られたコンセンサスを重視し、厳格に履行してきたと強調しました。そのうえで、合意を損なっているのは米国側の措置だと指摘しました。
米国の「差別的な制限措置」とは
報道官によれば、米国は中国に対して複数の差別的な制限措置を相次いで導入し、コンセンサスを深刻に損なっているといいます。具体的には、次のような動きが挙げられました。
- AIチップ輸出規制に関する指針の発出
- 中国向けの半導体設計用ソフトウェアの販売停止
- 中国人留学生に対するビザの取り消しを発表
こうした措置について中国側は、自国の正当な権益を損なうものだとして強く反対し、米側に対して厳正な申し入れを行ったとしています。
AIチップと留学生ビザ 対立の象徴に
今回のやり取りの中心には、AIチップや半導体設計ソフトといった先端技術、そして人の往来を支える留学生ビザがあります。AIチップは高度な計算処理に不可欠で、生成AIや自動運転など幅広い分野の基盤となる半導体です。また、半導体設計ソフトは高度なチップを設計するための重要なツールであり、国際的な技術開発に直結します。さらに、中国人留学生のビザをめぐる動きは、教育や研究、ビジネスの人的交流にも影響しうるテーマです。
中国側「圧力と威圧は正しい対処法ではない」
Lin Jian報道官は、圧力や威圧は中国に対応する正しいやり方ではないと強調しました。そのうえで、米国に対して次の点を求めました。
- 事実を尊重し、虚偽の情報の拡散をやめること
- 自らの誤りを正すこと
- ジュネーブ協議で得られたコンセンサスを守るため、具体的な行動を取ること
中国側は、自らは合意を誠実に履行していると強調し、合意を損なっているのは米国側の一方的な制限措置だという見方を示しています。
なぜこのニュースが重要なのか
AIチップや半導体、留学生ビザをめぐる米中の対立は、単なる二国間問題にとどまらず、国際経済や技術の流れに広く影響しうるテーマです。先端半導体のサプライチェーンは相互依存が強く、日本を含むアジアの企業や研究機関もその網の目の中にあります。
日本やアジアにとっての論点
- AIチップ輸出規制が広がれば、先端半導体を使う製品やサービスの開発スケジュールに影響が及ぶ可能性があります。
- 半導体設計ソフトの制限は、国際共同開発やグローバルな技術人材の流動性にも波及しうる論点です。
- 留学生ビザをめぐる動きは、各国の大学や研究機関がどのように国際交流を維持していくかという問題とも結びつきます。
今回の中国側の発言は、ジュネーブ協議でのコンセンサスを重視し、その履行をめぐるメッセージでもあります。米中双方がどのように対話を続け、技術と安全保障、経済のバランスを取っていくのかが、今後も注目されます。
Reference(s):
China rejects U.S. claims that it violates Geneva talks consensus
cgtn.com








