ドゥシャンベを走る中国EV タジキスタン電気タクシー革命 video poster
タジキスタンの首都ドゥシャンベで、中国の電気自動車(EV)を使ったタクシーが日常の風景になりつつあります。市長が2025年9月までにすべてのタクシーを電動化するよう義務づけたことで、市の交通は静かに大きな転換点を迎えています。
電気タクシーが「当たり前」の街に
国際ニュースとしても注目されるこの動きは、中央アジアの都市ドゥシャンベがよりクリーンな移動手段へと舵を切っていることを示しています。市内ではすでに電気タクシーがあちこちを走り、多くが中国メーカー製の車両です。
道を行き交うタクシーの多くがエンジン音の小さいEVとなり、渋滞の多い都市部でも排ガスの少ない移動が広がりつつあります。通勤や買い物など、日々の移動そのものが変わり始めていると言えます。
市長が打ち出した「全タクシーEV化」方針
ドゥシャンベの市長は、2025年9月までに市内のタクシーをすべて電気自動車に切り替える方針を打ち出しています。この「期限付き」の政策が、街全体のEVシフトを後押ししています。
- 期限:2025年9月までに電気タクシーへ切り替え
- 対象:市内で営業するすべてのタクシー
- 狙い:排ガス削減や静音化などを通じた環境負荷の軽減
こうしたローカルな政策が都市の景色を変え、国際的な脱炭素の流れともつながっている点は、国際ニュースとしても見逃せないポイントです。
中国EVブランドが市場の「ほぼ半分」に
ドゥシャンベの電気タクシー市場では、中国のEVブランドが存在感を強めています。地元ディーラーのKoinot Autoによると、中国の自動車ブランドが同市のEV市場のほぼ半分を占めているとされています。
街中でよく見かけるのは、BYD、JAG、Cheryといった中国メーカーの車です。価格が比較的手頃で、信頼性が高く、多くの機能が搭載されていることから、タクシー事業者や運転手から支持を集めています。
「BYDはメルセデスよりもいい」現場からの評価
現地の利用者の中には「BYDはメルセデスよりもいい」と話す人もいます。高級車の代名詞とも言えるブランド名を挙げてまで評価されていることは、中国EVへの信頼が生活レベルで浸透しつつあることを象徴しています。
かつては輸入車といえば欧州ブランドが中心というイメージもありましたが、今のドゥシャンベでは、中国のEVが「身近で実用的な選択肢」として受け入れられています。
ドゥシャンベ発「グリーンな移動」の可能性
電気タクシーが当たり前になりつつあるドゥシャンベの姿は、中央アジアにおける都市交通の未来像の一つを示しています。中国のEVがその変化を支えることで、地域のグリーンな移動手段のモデルケースとなる可能性もあります。
もちろん、一般論としてEVの普及には、充電インフラや電力供給の安定といった課題もつきまといます。それでも、タクシーのように走行距離が多く運行パターンが比較的読みやすい車種から電動化を進めることは、多くの都市で現実的な選択肢と考えられます。
私たちが注目したいポイント
- 中央アジアの首都で、中国EVを中心に電気タクシーが急速に普及していること
- 地方都市レベルの政策判断が、都市交通の電動化を一気に加速させていること
- タクシーという公共性の高い移動手段が、住民の日常感覚を通じてEVの評価を押し上げていること
タジキスタンの首都ドゥシャンベでいま起きている変化は、世界の他の都市にとっても参考になる動きです。中国のEVが支えるこうした取り組みが、この先どのように広がっていくのか。中央アジア発の静かなシフトに、今後も注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








