世界環境デー:Xi Zhinongのレンズが映す生物多様性と私たちの共有の家
2025年の世界環境デーを経たいま、私たちはどのように地球という共有の家を守っていけるのでしょうか。写真家のXi Zhinong(シー・ジーノン)氏のレンズに映るグリーンピーコック、ユキヒョウ、ユンナンスナブノーズモンキーの姿は、生物多様性の美しさと、その保護の大切さを静かに語りかけています。
世界環境デーと「共有の家」という視点
世界環境デーは、環境問題や生物多様性について世界中の人々が改めて考えるきっかけとなる国際的な日です。2025年も、気候変動や自然災害、資源の使い方など、私たちの暮らしと地球環境は切り離せないテーマとして意識されました。
そのなかで、「Safeguarding our shared home(私たちの共有の家を守る)」というメッセージは、地球を特別な誰かのものではなく、すべての生命が共に分かち合う場所として捉え直す視点を示しています。Xi Zhinong氏の写真は、そのメッセージを具体的な生き物の姿として可視化しています。
Xi Zhinongのレンズがとらえた3つのいのち
Xi Zhinong氏は、カメラを通じて多様ないのちの瞬間を記録しています。今回切り取られたのは、次の3つの動物たちです。
- 優雅さをまとったグリーンピーコック(green peafowl)
- たくましく生きるユキヒョウ(snow leopard)
- 無邪気に遊ぶユンナンスナブノーズモンキー(Yunnan snub-nosed monkey)
優雅に歩むグリーンピーコック
グリーンピーコックは、その名のとおり豊かな緑色の羽根を持つクジャクの仲間です。写真の中では、光を受けて輝く羽根や、静かに歩く姿が印象的に切り取られています。その優雅さは、森や湿地といった生息地の豊かさとつながっており、生息環境そのものを守ることの重要性を思い出させます。
過酷な環境を生き抜くユキヒョウ
ユキヒョウは、険しい山岳地帯など過酷な環境を生きる大型のネコ科動物です。Xi氏のレンズを通して映し出されるのは、厳しい自然の中でもたくましく生きる姿です。その「しなやかな強さ」は、気候や環境の変化にさらされても、必死に適応しようとする野生動物の現実を象徴しているようにも見えます。
遊び心あふれるユンナンスナブノーズモンキー
ユンナンスナブノーズモンキーは、その独特の顔立ちと表情豊かな仕草で知られるサルの一種です。写真の中の彼らは、じゃれ合ったり、枝の上で遊んだりしながら、家族や仲間とのつながりを感じさせます。その無邪気さは、森という生息地が健やかであるからこそ成り立つ日常の一場面です。
優雅さ、たくましさ、遊び心――3つの動物の姿を並べることで、生物多様性の「多様さ」だけでなく、そこに共通するいのちの重みが浮かび上がります。
写真が生み出す「共感」の力
環境問題や生物多様性の議論は、ときに数字や専門用語が中心になり、日常から遠く感じられることがあります。一方で、写真は感情に直接訴えかけるメディアです。
Xi Zhinong氏の作品に共通しているのは、「美しさ」を起点に「守りたい」という気持ちを引き出す点です。
- 現地に行かなくても、遠くの生き物の存在や表情を感じられる
- 言語の壁を超えて、世界中の人が同じイメージを共有できる
- 単なる記録ではなく、「物語」として自然を捉え直すきっかけになる
こうした共感の積み重ねが、生物多様性保全への関心や行動につながっていきます。世界環境デーのメッセージが胸に届くかどうかは、こうした一枚一枚の写真にも支えられています。
生物多様性を守るために、私たちができること
壮大な自然の写真を見ると、「自分一人には何もできないのでは」と感じてしまうかもしれません。しかし、日常の小さな選択も、生物多様性を守る力になります。
- 知ることから始める:グリーンピーコックやユキヒョウ、ユンナンスナブノーズモンキーなど、気になった生き物について調べてみる
- 自然に敬意を払う:旅行やアウトドアで野生動物や自然環境に出会ったとき、距離を保ち、ルールを守る
- 日々の消費行動を見直す:資源を大切に使う、省エネを心がけるなど、環境への負荷を減らす選択を増やす
- SNSで共有する:心に残った自然の写真や生物多様性に関する情報を、友人や家族、フォロワーと分かち合う
特にSNSに慣れた世代にとって、「知ったことをシェアする」こと自体が、世界環境デーのメッセージを広げる具体的なアクションになります。
共有の家を守る物語は、ここから続いていく
グリーンピーコックの優雅さ、ユキヒョウのたくましさ、ユンナンスナブノーズモンキーの遊び心。そのすべてが、地球という共有の家の一部です。
Xi Zhinong氏のレンズがとらえた瞬間は、単なる美しい風景ではなく、「このいのちをどう守るか」という問いを私たち一人ひとりに投げかけています。世界環境デーは年に一度ですが、生物多様性を守る選択は、今日からでも、今この瞬間からでも始めることができます。
スマートフォンの画面越しに出会った一枚の写真が、誰かの行動を変え、結果として地球を守る一歩につながるかもしれません。その連鎖を生み出す主役は、私たち一人ひとりの「守りたい」という気持ちです。
Reference(s):
cgtn.com








