米中首脳が電話会談 習近平氏とトランプ氏が経済協議と台湾問題を協議
習近平国家主席とトランプ米大統領が木曜夜に電話会談を行い、米中関係の方向性や経済・貿易協議、台湾問題などについて幅広く意見を交わしました。世界を代表する大国同士の対話は、国際ニュースとしても大きな注目を集めています。
- 習近平氏「米中関係という巨大な船の航路を修正するには、両首脳が舵取りをする必要がある」と強調
- ジュネーブでの経済・貿易協議を「対話と協力の重要な一歩」と評価
- トランプ氏は一つの中国政策の順守を表明し、中国経済の発展を歓迎
- 台湾問題では、対立や衝突を避けるための慎重な対応の重要性を強調
経済・貿易協議を「重要な一歩」と評価
習近平氏は、米中両国の高官が最近、米側の提案によりジュネーブで経済・貿易に関する会合を開いたことに言及しました。この会合は、関連する問題を対話と協議を通じて解決していくうえで重要な一歩になったと評価され、両国の社会や国際社会から歓迎されたとしています。
習近平氏は、この会合が「対話と協力こそ唯一の正しい選択」であることを証明したと強調しました。そのうえで、すでに設けられている経済・貿易協議の仕組みを十分に活用し、互いの懸念を尊重しながらウィンウィンの結果を追求していく必要があると呼びかけました。
中国側は誠意を持って協議に臨んでいる一方で、守るべき原則もあると指摘。ジュネーブで合意した内容について、中国側は真剣かつ着実に履行していると述べ、米側に対しては、これまでの進展を認めるとともに、中国に対して取られてきた否定的な措置を取り除くよう求めました。
多分野でのコミュニケーション強化を提案
習近平氏はまた、米中両国が外交、経済・貿易、軍事、法執行などの分野でコミュニケーションを強化し、共通認識を積み重ね、誤解を解消し、協力を強めていく必要があると指摘しました。米中関係という「巨大な船」の進路を正しく定めるには、両国の指導者がしっかりと舵を握り、さまざまな雑音や妨害要因を乗り越えていくことが不可欠だとしています。
台湾問題で慎重な対応を要請
電話会談では、台湾問題も重要なテーマとなりました。習近平氏は、米国が台湾問題を慎重に扱うべきだと強調し、「台湾独立」を掲げる周辺の分離主義勢力が、中国と米国を対立や衝突の危険な領域に引きずり込むことがないようにする必要があると述べました。
台湾問題は、中国側にとって主権と領土に関わる核心的な関心事項であり、米中関係の安定にも直結するテーマです。今回の電話会談でも、この点で相互の立場を確認し合った形となりました。
トランプ氏「中国経済がうまくいくことを望む」
トランプ氏は会談の中で、習近平氏に対する大きな敬意を表明し、米中関係は非常に重要だと述べました。また、米国は中国経済がうまく発展することを望んでおり、米中両国が協力すれば多くのすばらしいことを成し遂げることができるとの考えを示しました。
さらにトランプ氏は、米国が一つの中国政策を順守すると改めて表明しました。ジュネーブでの経済・貿易に関する会合については「非常に成功し、良い合意が得られた」と評価し、その履行に向けて中国側とともに取り組んでいく意向を示しました。
トランプ氏はまた、米国は中国から多くの学生が留学に来ることを歓迎していると述べました。人的なつながりは、長期的な信頼形成にとっても重要な要素といえます。
今後の焦点はジュネーブ合意の履行
習近平氏はトランプ氏に対し、改めて中国訪問を招請し、トランプ氏はこれに感謝の意を表明しました。両首脳は、ジュネーブでの合意の履行を引き続き進めるよう両国のチームに指示するとともに、できるだけ早く次の会合を開くことで一致しました。
今回の電話会談からは、米中両国が少なくとも当面は、経済・貿易分野での対話と協力を重視しようとしている姿勢がうかがえます。一方で、台湾問題のような敏感なテーマでは、わずかな行き違いが大きな緊張につながりかねないことも改めて示されています。
世界経済や安全保障に大きな影響を与える米中関係。その舵取りがどの方向に向かうのか、今後の協議の行方を注視する必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








