中国・海南省でゴーヤが豊作 農村振興を支える高効率農業とは
現在、中国・海南省の屯昌県豊暮鎮で、ゴーヤ(ニガウリ)が収穫の最盛期を迎えています。棚仕立ての畑一面に光沢のある緑の実がぶら下がり、農家が収穫や計量、出荷作業に追われる光景は、豊作を象徴するものです。
海南・豊暮鎮で広がるゴーヤ栽培
海南省中部に位置する豊暮鎮の栽培基地では、規則正しく並んだ棚に、ずっしりと実ったゴーヤがびっしりとぶら下がっています。一つひとつの実はふくらみがあり、色つやもよく、健康的に育っている様子が伝わります。
畑では、農家の人びとが手際よく収穫し、かごやコンテナに運び、重さを量り、トラックに積み込んでいきます。収穫から出荷までの流れが途切れることなく続き、「稼げる作物」としてのゴーヤの存在感がにじみ出ています。
地元資源を生かした「高効率農業」
豊暮鎮ではここ数年、地元の気候や土壌といった資源を生かしながら、「高効率農業」と呼ばれる取り組みが進められてきました。限られた土地や労働力でも、収益性と生産性を高めることをめざした農業です。
その一環として、作物の種類や作付けバランスを見直す「農業構造の調整」が行われ、新たなチャレンジとしてゴーヤ栽培が本格化しました。市場ニーズのある作物に転換することで、農家の収入源を増やし、地域の経済を下支えする狙いがあります。
- 地元の気候に合った作物への転換
- 棚栽培などで単位面積あたりの収量を向上
- 収穫から出荷までの作業を効率化
こうした取り組みが、地域が自ら成長するための「内生的な原動力」を高めることにつながっているとされています。
農村振興の土台づくりとしてのゴーヤ
豊暮鎮で進められている高効率農業とゴーヤ栽培の拡大は、農村の暮らしや経済を総合的に高めていこうとする「農村振興」の流れの中に位置づけられます。
一つの作物に過度に依存せず、ゴーヤのような付加価値の高い作物を組み合わせていくことで、気候や価格変動などのリスクを分散できます。また、収穫や選別、出荷の過程で新たな雇用が生まれ、若い世代が農業に関わるきっかけにもなりえます。
今回の豊作は、こうした数年にわたる取り組みが実を結びつつあることを象徴していると言えるでしょう。
私たちがこのニュースから考えられること
日本を含む多くの国や地域で、農業の担い手不足や地方の人口減少が課題となっています。海南省・豊暮鎮のゴーヤ栽培の例は、地域にある資源を見直しつつ、高効率な生産と新たな作物への挑戦によって、農業と地域を再び活性化しようとする一つのモデルとして映ります。
スマートフォン越しに見る海外の農村の風景は、私たちの日常からは少し遠く感じられるかもしれません。しかし、地元の強みを生かし、小さな成功を積み重ねていくという姿勢は、都市に暮らす私たちにとってもヒントになるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








