絶滅危惧種モウコノウマ 中国寧夏で野生復帰が前進 video poster
中国北西部の寧夏で、絶滅危惧種モウコノウマが新たに野生へ放たれました。国際ニュースとしても注目されるこの試みは、中国の保全政策と環境再生の動きを象徴する出来事です。
寧夏で12頭を野生に放出 2月の個体と合わせ群れ形成へ
火曜日、中国北西部の寧夏でモウコノウマ12頭が野生に放されました。これは、この希少な野生馬の個体数を回復させるための取り組みの一環です。
今回の放出は、2月に放された6頭と合わせて行われたもので、合計18頭が自然環境で暮らすことになります。これらのモウコノウマは、今後三つの群れを形成すると期待されています。
- 火曜日に12頭を野生へ放出
- 2月に放たれた6頭と合わせて計18頭が野外で生活
- 三つの群れを形成する計画でモニタリングが進む見通し
かつて中国で一度絶滅したモウコノウマ
モウコノウマは、かつて中国では姿を消していました。過度な密猟や環境の悪化が重なり、中国国内では絶滅したとされていました。
その後、1980年代半ばにかけて、英国、ドイツ、米国からモウコノウマが導入され、中国での再導入プロジェクトが本格的に進められました。今回の寧夏での放出は、こうした長期的な取り組みの延長線上にあります。
ヘラン山自然保護区で野生個体数が20頭に
寧夏のヘラン山自然保護区では、これまでに放されたモウコノウマから2頭の子馬も誕生しています。今回の12頭の放出とこの2頭を合わせることで、同保護区における野生のモウコノウマは合計20頭となりました。
数としてはまだ小さいものの、かつて一度絶滅した種が、保護区で着実に存在感を取り戻しつつあることを示す重要な節目といえます。
環境ニュースとして見えるもの 今後の課題と展望
今回の動きは、中国の環境保護政策や野生生物保全への継続的な投資が、具体的な成果として表れ始めていることを示しています。同時に、野生復帰した個体が安定して生きていける生息地の維持や、長期的なモニタリングの重要性も浮かび上がります。
気候変動や土地利用の変化が進むなかで、絶滅危惧種の保全は一度の放出で終わるものではなく、継続的な観察と環境整備が欠かせません。ヘラン山自然保護区で20頭に達したという事実は、ゴールではなく、新たなスタートラインと捉えることもできるでしょう。
国際ニュースとしても、今回のモウコノウマの野生復帰は、絶滅危惧種の保全や生物多様性の回復に向けた一つのモデルケースとして注目されそうです。
Reference(s):
Endangered Przewalski's horses released into the wild in Ningxia
cgtn.com







