中国伝統のパンコウボタン、ファッション小物として再注目
チャイナドレスとして知られるチーパオなどの中国伝統衣装には、前合わせを留めるための独特な飾りボタン「パンコウボタン」が使われてきました。最近、このパンコウボタンが新たな使い道とともに注目を集めています。
もともとは衣服の打ち合わせをしっかりと留める実用的な部品でありながら、服全体の印象を決める装飾としても重要な役割を果たしてきたパンコウボタン。その一部が今、アクセサリーやアートの世界へと活動の場を広げています。
衣装を支えてきたパンコウボタンの役割
パンコウボタンは、チーパオやチャイナドレスといった中国伝統の服で、前立て部分を留めるために使われるボタンです。英語ではfrog buttons、中国語ではパンコウと呼ばれます。糸や紐を巧みに組み合わせた立体的な形が特徴で、単なる留め具を超え、衣装の美しさを引き立てるポイントになってきました。
こうしたボタンは、着る人の動きを支える機能と、視線を集める装飾性という二つの役割を同時に担ってきたと言えます。小さなパーツでありながら、伝統衣装の雰囲気や格調を象徴する存在です。
ボタンからアクセサリーへ 広がる使い道
最近では、より硬さのあるタイプのパンコウボタンが、本来の「服を留める」役割を離れ、さまざまな形に姿を変えつつあります。ブローチやネックレス、イヤリングなどのアクセサリーに作り替えられ、胸元や耳元を彩る装飾として使われています。
パンコウボタンそのものを主役にした飾りとして、バッグや帽子などに取り付けるオーナメントに仕立てられる例もあります。衣装に縫い付けられていたときとは違う見せ方で、伝統的なモチーフが日常のコーディネートに溶け込んでいるのが特徴です。
さらに、一部のパンコウボタンは絵画作品の中にも取り入れられています。絵の構図や色彩の中に立体的なボタンが加わることで、見る人に強い印象を残す表現につながっています。パンコウボタンは、ファッションの枠を越え、アートとデザインの交差点にも姿を見せ始めています。
2025年の今、なぜパンコウボタンなのか
2025年の今、パンコウボタンの使い道の広がりは、伝統的なモチーフを新しい形で楽しもうとする動きの一例と見ることができます。
服を留めるためだけに存在していた小さなパーツに、新たな意味や役割を見いだすことで、人々は過去と現在を静かにつなごうとしているのかもしれません。アクセサリーとして身に着けたり、絵画に取り入れたりすることで、見る人や身に着ける人は、自然とその背景にある文化や歴史に思いを巡らせるきっかけを得ます。
私たちが日常で楽しむためのヒント
パンコウボタンのような伝統的なパーツを、日常の中で楽しむ方法はいくつか考えられます。専門的な道具がなくても、既製のボタンを活用するだけで、自分なりのアレンジを加えることができます。
例えば次のような使い方を考えることもできます。
- 小さなパンコウボタンに金具を付けて、シンプルなブローチとしてジャケットやバッグに合わせる
- ネックレスチェーンに通して、ワンポイントのペンダントとして使う
- イヤリング金具と組み合わせて、左右で異なるデザインを楽しむ
こうした工夫を通じて、遠い場所の伝統文化を自分のスタイルに取り入れることができます。大がかりな衣装を用意しなくても、小さなボタン一つから、日々の服装や生活に新しい物語を添えることができるのです。
パンコウボタンがボタンという役割を超え、アクセサリーやアートへと広がっている流れは、伝統と現代が出会うささやかな瞬間でもあります。手のひらに収まるこの小さなモチーフを通じて、私たちは今一度、ものづくりに込められた時間と技術、そして文化の深さに目を向けてみることができます。
Reference(s):
Beyond buttons: Traditional Chinese heritage shines in fashion arena
cgtn.com








