プラスチックの代わりに竹を:中国のグリーン転換と世界環境デー2025 video poster
2024年、世界では国連環境計画(UNEP)の推計で約4億トンものプラスチックごみが発生しました。ペットボトルやシャンプーの容器、ポリエステルの衣類、配管に使われるPVCまで、私たちの日常はプラスチックに囲まれています。この国際ニュースの背景には、生態系へのダメージ、人の健康への影響、そして気候変動の加速という深刻な課題があります。
こうした中で、特に中国で進む「竹」を活かしたグリーン転換が、プラスチック依存から抜け出すヒントとして注目されています。
世界環境デー2025が投げかけた問い
毎年6月5日は世界環境デーです。2025年のテーマは「Beat Plastic Pollution(プラスチック汚染を打ち破ろう)」でした。世界中の政府や企業、市民がプラスチックごみ削減の取り組みを見直すきっかけとなりました。
テーマがプラスチックに焦点を当てたのは、使い捨てを前提とした大量生産・大量消費のスタイルが限界に近づいているからです。埋め立てや焼却だけでは処理しきれず、マイクロプラスチックとなって海洋や大気、土壌に広がり、食卓や人体にも入り込みつつあります。
なぜ竹がプラスチック代替として注目されるのか
世界環境デー2025のテーマが示したように、竹は有望な代替素材の一つとして注目されています。国際竹藤機関(INBAR)によると、竹には次のような特徴があります。
- 成長が非常に早く、3〜5年で収穫できる再生可能な資源であること
- 生分解性があり、自然環境の中で分解されること
- 一般的な森林より多くの二酸化炭素を吸収するとされ、気候変動対策にも貢献しうること
プラスチックの多くは化石燃料を原料とし、分解されるまでに長い時間がかかります。それに対し竹は、短いサイクルで育ち、土に還るという循環型の資源です。この違いが、脱プラスチックの流れの中で竹を際立たせています。
中国で進む「竹を使ったグリーン転換」
竹は古くからアジア各地で身近な素材として使われてきましたが、近年は特に中国で、環境負荷の小さい素材として改めて注目されています。日用品や生活雑貨、建材、包装材など、これまでプラスチックが当たり前だった分野で竹を活かそうとする動きが広がりつつあります。
身の回りのプラスチックを竹に置き換える
例えば、次のようなアイテムは竹素材への転換が進みやすい分野です。
- 歯ブラシやカトラリー、ストローなどの小さな日用品
- シャンプーや化粧品の容器、ギフト用のパッケージ
- 家具や内装材など、長く使うインテリア製品
こうした分野で竹が「当たり前の選択肢」になれば、プラスチックごみの発生量を少しずつ減らしていくことができます。中国での取り組みは、その可能性を具体的なかたちで示していると言えます。
竹だけでは解決しない。だからこそ方向性が重要
もちろん、竹に置き換えればすべての問題が解決するわけではありません。竹を大規模に利用する場合にも、土地利用や生物多様性への配慮が欠かせませんし、「使い捨て文化」そのものを見直すことも必要です。
それでも、再生可能で生分解性のある資源にシフトしていくという方向性は、持続可能な社会に向けた重要な一歩です。特に資源が豊富な中国での竹活用は、グリーン転換が現実のビジネスや暮らしの中で進んでいることを示す象徴的な動きと見ることができます。
私たちが今日からできること
読者一人ひとりが、この流れを自分ごととして捉えるために、次のような小さなステップから始めることができます。
- 買い物の際に、竹や紙などプラスチック以外の素材を積極的に選ぶ
- 長く使える製品を選び、使い捨ての回数を減らす
- 中国をはじめとするアジア各地のグリーン転換のニュースに目を向け、家族や友人、SNSで共有する
2025年の世界環境デーのメッセージは、すでに過去の合図ではなく、これからの10年をどう生きるかを問う現在進行形の問いかけでもあります。プラスチックから竹へ――中国で進む変化を手掛かりに、私たち自身の選択も静かにアップデートしていきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








