中国中東問題特使がエジプト訪問 ガザ情勢と二国間関係を協議
中東情勢が緊迫するなか、中国政府の中東問題特使Zhai Jun氏が今週エジプトを訪問し、エジプト外相Badr Abdelatty氏らと会談しました。ガザ紛争やパレスチナ問題を含む地域情勢、中国・エジプトの二国間関係、そして多国間主義のあり方が話し合われ、日本語で国際ニュースを追う読者にとっても注目すべき動きです。
エジプト訪問の概要
中国政府の中東問題特使であるZhai Jun氏は、今週火曜から水曜にかけてエジプトを訪問し、エジプトの外務大臣Badr Abdelatty氏をはじめとする要人と会談しました。
会談では、両国関係の進展とともに、中東地域で続くさまざまな緊張や紛争をめぐり意見交換が行われました。
中国・エジプト関係は連帯と協力のモデルに
Zhai氏は、近年の中国・エジプト関係の進展を高く評価し、この関係が中国と途上国の間における連帯、協力、互恵のモデルになっていると強調しました。
また、両国の首脳がこれまでに築いてきた重要なコンセンサスを着実に実行に移し、互いの核心的利益をしっかりと支持し合う姿勢を示しました。貿易や投資を含むさまざまな分野での実務協力をいっそう前進させる意向も表明しています。
エジプト側は一つの中国の原則を再確認
エジプト側は、中国との二国間関係がここ数年で大きな成果を上げてきたと評価しました。そのうえで、中国が自国の核心的利益を守ることへの揺るぎない支持と、一つの中国の原則を一貫して支持する立場を改めて確認しました。
さらに、ハイレベルの交流を一段と強化し、貿易や投資などにおける実務協力を深化させるとともに、国際問題や地域情勢に関する協調も強めていく意思を示しました。
ガザ紛争から紅海情勢まで広く協議
今回の会談では、中国とエジプトは中東および周辺地域の幅広い課題について意見を交わしました。議題には次のような問題が含まれています。
- ガザで続く武力衝突をめぐるガザ紛争
- パレスチナ問題全体の行方
- シリア情勢
- スーダン情勢
- 紅海周辺の安全保障や航行をめぐる情勢
エジプト側は、パレスチナなどのホットスポットと呼ばれる地域問題に対する中国の長年にわたる立場を高く評価しました。そのうえで、多国間主義を共に守り、国際的・地域的な緊張緩和に貢献していきたいとの考えを示しました。
国際ニュースとして見た中国とエジプトの役割
ガザ紛争をはじめとする中東情勢が世界の関心を集めるなか、エジプトは地域の要となる国の一つです。そこへ中国政府の特使が足を運び、二国間関係の強化と同時にパレスチナや紅海情勢まで幅広く協議したことは、今後の中東外交の流れを読むうえで押さえておきたいポイントです。
中国側は、エジプトが国際社会や地域で果たす役割を重視し、国際的な公平と正義を共に守るため、意思疎通と協調を一層強める姿勢を示しました。エジプト側もこれに応じ、中国との協力を通じて多国間の枠組みの中で役割を果たしていく考えを表明しています。
ガザ、シリア、スーダン、紅海と複数の危機が交錯する中東で、今回のエジプト訪問は、中国とエジプトがより緊密に連携しつつ、緊張緩和と安定に向けた道筋を模索していることを象徴する動きと言えそうです。日本語ニュースとしても、今後の展開を継続的にフォローしていきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








