ガオカオ2025初日:中国の大学入試を彩った赤とひまわり
2025年6月7日、中国(中国)では全国規模の大学入学試験「ガオカオ2025」がスタートしました。初日を彩ったのは、赤い服やひまわり、そして受験生をそっと支える人々の姿でした。本記事では、その一日を振り返りながら、国際ニュースとしての意味も含めて考えます。
ガオカオ2025初日、何が起きていたのか
ガオカオは、中国の高校生が大学進学を目指して受ける全国共通の入学試験です。2025年は6月7日に初日を迎え、中国 各地で数日間にわたる試験日程が始まりました。
受験会場の周辺では、ただ静かな緊張感が漂うだけではありませんでした。家族や教師、警察など、多くの大人たちがさまざまな形でがんばれという思いを表現し、受験生を送り出していました。
- 赤い旗袍やリボンによる勝ちへの願掛け
- ひまわりに託されたトップ合格への期待
- ハイタッチや臨時IDに象徴される支え合い
赤い旗袍とリボンに込められた勝ちへの願い
2025年のガオカオ初日で目を引いたのが、赤を基調にした応援スタイルです。多くの保護者が中国の伝統的なワンピースである旗袍(チーパオ)を身にまとい、会場近くで子どもを見送る姿が見られました。
旗袍は、中国語で勝つことを意味する言葉と音が似ていることから、縁起のよい服装とされています。保護者たちはその音の響きに願いを託し、試験で勝ち抜いてほしいという思いを、さりげない服装の選び方に込めているといえます。
受験生自身もまた、赤いリボンを髪に結ぶなどして試験に臨みました。赤は幸運や成功を象徴する色とされ、視界に入るたびに自分を励ます小さなお守りのような役割を果たしていたと考えられます。
ひまわりが象徴するトップ合格への期待
もう一つ印象的だったのが、保護者たちが手にしていたひまわりです。ひまわりは、中国語で首位を取るという表現と音が似ていることから、ランキング上位に入ってほしいという願いを込めた花として選ばれています。
大きく明るい黄色の花は、早朝の試験会場の前に立つ保護者たちの不安を少し和らげながら、子どもたちに向けた期待と応援のメッセージを視覚的にも分かりやすく伝えています。
ハイタッチと臨時IDに見える地域の支え合い
応援のかたちは、縁起物だけではありません。実際の行動としての支え合いも、初日の会場で目立ちました。
試験の最初のセッションが終わると、教師と生徒がハイタッチを交わしながら会場を後にする光景が見られました。緊張から解放された表情で手を合わせるその瞬間には、よくがんばったというねぎらいと、次の科目も一緒に乗り越えようというメッセージが込められているようです。
また、警察によるきめ細かなサポートもありました。ある受験生には臨時の身分証が数分で発行されるなど、迅速な対応が取られました。制度だけでは支えきれない部分を、現場の判断と行動が補っている様子がうかがえます。
試験以上の意味を持つガオカオという時間
こうした光景から浮かび上がるのは、ガオカオが単なる学力試験にとどまらず、家族や学校、地域社会が一体となって若者の節目を見守る共同体の時間になっているという姿です。
赤い旗袍やひまわり、ハイタッチや臨時IDの発行といった一つ一つの行動は、小さな出来事に見えるかもしれません。しかし、それらが積み重なることで、受験生は一人で戦っているわけではないという感覚を得ることができます。
教育や試験をめぐる議論は、どの国や地域でもしばしば公平性や負担の重さに集中しがちです。一方で、2025年のガオカオ初日に見られたような、文化的なシンボルと具体的なサポートが組み合わさった風景は、若者の挑戦をどう支え、どう伴走していくのかという問いを、改めて私たちに投げかけています。
受験という個人の挑戦を社会全体の応援の場に変えていく。そのためのヒントが、ガオカオ2025初日の小さな場面の中に詰まっているのかもしれません。
Reference(s):
Gaokao 2025: China's national college entrance exams Day 1 highlights
cgtn.com








