中国文明5000年を物語る良渚遺跡:城壁と水利が示す古代国家の姿 video poster
中国文明を日本語で追いかける国際ニュースとして、長江デルタの良渚遺跡は「文明はいつ、どのように始まったのか」という問いに真正面から答えようとしています。
中国文明5000年を裏づける古代都市・良渚
良渚は、中国本土東部の長江デルタ地域に位置する古代都市です。ここは、中国の5000年におよぶ文明を示す強力な証拠とされています。
考古学者たちは、この地で次のような遺構や遺物を発見しています。
- 都市を守る巨大な城壁
- 高度に整った水利(みずり)・治水システム
- 精巧につくられた玉製の儀礼用の器物
これらはいずれも、およそ5300年以上前のものとされており、良渚にはすでに成熟した国家レベルの文明が存在していたことを物語っています。
城壁と水のインフラが語る「国家」のかたち
都市を囲む大規模な城壁は、防御だけでなく、都市計画そのものの存在を示します。資材を集め、人びとを組織し、長期にわたり工事を続けるには、強いリーダーシップと社会の合意が必要だったはずです。
一方、洗練された水利システムは、この古代都市が自然環境と向き合い、雨や洪水をコントロールしながら暮らしていたことを示唆します。水をめぐる仕組みは、農業生産を安定させ、人びとの生活を支える基盤でもありました。
玉の儀礼用器物に宿る精神世界
良渚で見つかった精緻な玉の儀礼用器物は、単なる装飾品ではありません。儀式や祭祀(さいし)と結びつき、社会の秩序や権威、世界観を表現する役割を担っていたと考えられます。
硬く加工が難しい石を時間をかけて磨き上げる行為は、古代の人びとが何に価値を置き、何を守ろうとしていたのかを静かに語りかけてきます。
2025年のいま、良渚から何を学ぶか
2025年の私たちにとって、5000年以上前の古代都市の話は遠い世界の物語のようにも聞こえます。しかし、良渚の姿をあらためて見てみると、現代にも通じるいくつかの問いが浮かびあがります。
- 大規模なインフラをつくるとき、社会はどのように合意を形成すべきか
- 水や環境と共存する都市は、どのような設計思想を持つべきか
- 物質的な豊かさと精神的な価値を、どのようなバランスで追求するのか
良渚は、こうした問いに「古代からの長い時間をかけた実験」の結果を見せてくれる場所だといえます。私たちがいま直面している環境問題や都市のあり方を考えるとき、その知恵に耳を傾ける意味は小さくありません。
会話とSNSで広げたい良渚のストーリー
日常の会話やSNSでシェアするなら、良渚について次のようなポイントを押さえておくと便利です。
- 場所:中国本土東部・長江デルタにある古代都市の遺跡
- 年代:少なくとも5300年以上前に国家レベルの文明が存在していたとされる
- 特徴:巨大な城壁、緻密な水利システム、精緻な玉の儀礼用器物がそろう
文明は都市や技術だけでなく、水を制御する知恵や、目に見えない価値を大切にする心からもつくられてきました。良渚の物語は、私たちにそのことを静かに思い出させてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








