香港への訪問者が約2000万人 2025年1〜5月の観光回復を読み解く
2025年の香港観光の動きが数字ではっきり見えてきました。香港特別行政区は今年1〜5月の訪問者数が約2,000万人となり、その約4分の3が中国本土からの旅行者だったと発表しました。観光と消費がどこまで戻ってきているのか、数字と背景を整理します。
1〜5月の訪問者は約2,000万人 年間通じた回復基調
香港特別行政区政府の財政長官であるポール・チャン氏は、日曜日に公開したブログで、2025年1〜5月に香港を訪れた訪問者数が約2,000万人に達し、前年同期比で10%増加したと述べました。このうち、およそ4分の3は中国本土からの旅行者です。
5か月間で2,000万人という規模は、単純平均すると1か月あたり約400万人が香港を訪れている計算になります。数字だけを見ると、観光需要が着実に戻りつつあることがうかがえます。
カルチャー・スポーツ・エンタメのテーマ型イベントがけん引
訪問者数の増加について、チャン財政長官は、文化、スポーツ、エンターテインメントなど多様なテーマ型イベントが大きく寄与していると分析しています。香港で開催されるイベントが、旅行者にとって「わざわざ訪れる理由」になっている構図です。
香港特別行政区政府は、こうしたイベントと既存の観光資源を組み合わせることで、滞在体験の質を高めようとしています。イベントをきっかけに滞在日数や消費額を伸ばし、観光の価値を最大化する狙いがあります。
イベントがもたらす経済効果
チャン財政長官は、今年前半に予定されている主要イベントについて、約84万人の来訪者を呼び込み、3.3 billion香港ドル(約4億2,100万米ドル)の消費支出と、1.8 billion香港ドルの付加的な経済価値を生み出すとの見通しを示しています。
単に人を呼ぶだけでなく、訪問者の支出がどれだけ経済全体の付加価値につながるかという視点でイベントの成果を測ろうとしている点は、日本を含む他の都市にも参考になるところです。
今年後半に向けた期待と課題
チャン財政長官は、今年後半についても、文化・スポーツ・観光イベントのシリーズに加え、新たな観光施設や、都市部と周辺地域それぞれの個性を生かした取り組みにより、多くの旅行者を引きつけられるとの期待を示しています。年間の訪問者数が引き続き増加基調をたどることを念頭に置いた発言です。
香港にとって、観光と消費の回復は経済全体を支える重要な柱の一つです。他方で、イベント頼みになりすぎず、日常的な都市の魅力や生活の質をどう高めていくかも問われています。短期的な集客と長期的な都市づくりをどう両立させるかが、これからの焦点になりそうです。
日本の読者にとっての意味
日本でも各地で観光振興やイベント戦略が模索されています。香港の事例は、
- 数字で効果を測ること
- イベントと既存の観光資源を組み合わせること
- 都市部だけでなく周辺地域の魅力も打ち出すこと
といったポイントが、観光政策において重要であることを示しています。国際ニュースとして香港の動きを追うことは、日本の都市や地域のこれからを考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
Around 20m visitor arrivals in Hong Kong SAR in first 5 months of 2025
cgtn.com








