中国とガーナ外相がFOCAC会合で会談 ゼロ関税や多国間主義を確認
中国とアフリカの協力を話し合う国際ニュースとして注目されるのが、中国湖南省長沙市で開かれた中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)関連の閣僚級会合です。この場で、中国の王毅国務委員兼外相とガーナのサミュエル・オクズエト・アブラクワ外相が会談し、経済協力の強化や多国間主義の重視を確認しました。
長沙でFOCACフォローアップ会合 王毅外相が各国外相と会談
長沙市では現在、中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)の「フォローアップ行動実施調整担当閣僚会合」が開かれています。中国の王毅外相は、この会合に参加するアフリカ諸国の外相の一部と個別に会談し、中国とアフリカの協力をどのように具体化していくか意見交換を行いました。
中国とガーナ、伝統的友好と相互支援を強調
ガーナのアブラクワ外相との会談では、王毅外相が、ガーナがアフリカの中で早い段階から中国と外交関係を樹立した国の一つであることに言及しました。そのうえで、両国が長年築いてきた「伝統的友好」を受け継ぎ、さらに発展させていきたいとの考えを示しました。
王毅外相はまた、中国とガーナが互いに支持し合い、FOCAC北京サミットで合意された成果の実施を進めつつ、さまざまな分野での実務協力を一段と深めていく方針を表明しました。ここでいう実務協力には、貿易や投資、インフラ、人的交流など幅広い分野が含まれるとみられます。
アフリカ向けゼロ関税と「開かれた協力」のメッセージ
今回の会談で王毅外相が強調したポイントの一つが、アフリカとの新たな協力措置です。中国は、アフリカ諸国に対して、関税分類の全てを対象とするゼロ関税措置を導入する方針を打ち出しました。これは、自国への輸入にかかる関税を事実上なくし、アフリカ産品の中国市場へのアクセスを拡大するねらいがあると受け止められます。
王毅外相は、こうした措置を進めるにあたり、中国とガーナが緊密に意思疎通と協調を強め、中国アフリカの友好の推進に共に取り組んでいきたいと述べました。あわせて、多国間主義を守り、単独行動を優先する一方的なアプローチに対抗していく姿勢も示しています。
さらに、各国が自国の利益だけを前面に出す「自国第一」の政策ではなく、互いに開かれた協力を進めることの重要性を指摘しました。これは、中国とアフリカの協力を、特定の国同士の利益にとどまらず、より広い国際社会に開かれた枠組みとして位置づけるメッセージとも言えます。
ガーナにとっての中国 最大の貿易相手国
ガーナのアブラクワ外相は、中国がガーナにとって最大の貿易相手国となっていることに触れました。中国との貿易や投資が、ガーナ経済にとって大きな位置を占めている現状を示した形です。
そのうえでアブラクワ外相は、中国との間でさまざまな分野の協力をさらに深めたいとの意向を表明しました。具体的な分野について詳細は明らかにされていませんが、FOCACの既存の枠組みから考えると、インフラ整備、資源開発、製造業の育成、人材交流など多岐にわたる可能性があります。
今回の会談が示す中国アフリカ関係の方向性
今回の王毅外相とアブラクワ外相の会談からは、次のような方向性が読み取れます。
- ガーナとの「伝統的友好」を基盤に、政治的な相互支持と実務協力を同時に強化していく姿勢
- アフリカ諸国向けのゼロ関税措置など、市場開放を通じた経済連携の加速
- 多国間主義を重視し、一方的なアプローチよりも協調と「開かれた協力」を掲げる外交スタンス
こうした動きは、中国とアフリカ諸国が、貿易や投資を軸にした新たなパートナーシップを模索していることを示しています。特に、ゼロ関税のような具体的な措置は、アフリカの輸出産業にとって中国市場へのアクセス拡大につながる可能性があります。
日本からこのニュースを見ると、中国とアフリカの関係強化が、世界のサプライチェーンや国際貿易の流れにどのような影響を与えるのかという点にも関心が集まりそうです。FOCACを通じた動きは、アジアとアフリカの連結を考える上でも、今後フォローしていきたいテーマと言えるでしょう。
Reference(s):
Wang Yi meets African counterparts at FOCAC follow-up meeting
cgtn.com








