中国本土、米国に台湾問題の慎重な取り扱いを改めて要求
中国本土の台湾事務弁公室の朱鳳蓮(Zhu Fenglian)報道官は今週行われた定例記者会見で、米国に対し台湾問題を「最大限の慎重さ」をもって扱うよう求めました。台湾問題は中国の核心的利益の中でも中核にあり、米中関係における「越えてはならない一線」だと改めて強調しています。
中国本土報道官が米国に慎重対応を要請
朱報道官は、中国本土の立場として、台湾問題が中国の核心的利益の核心であり、米中関係における最も重要なレッドラインだと述べました。そのうえで、米国側に対し、台湾問題の取り扱いについて「最大限の慎重さ」を求めています。
発言の背景には、台湾問題をめぐる米国の動きを中国側が注視していることがあります。朱報道官は、台湾問題が米中関係全体の安定性に直結するテーマであることを繰り返し示しました。
「一つの中国」原則と共同コミュニケの順守を要求
朱報道官は、米国に対して次の点を守るよう求めました。
- 「一つの中国」原則を厳格に順守すること
- 中米間の三つの共同コミュニケの規定を守ること
- 「台湾独立」を掲げる分離主義勢力に誤ったシグナルを送ることをやめること
- ごく一部の分離主義勢力が、より広い米中関係を損なう事態を防ぐこと
ここで言及されている「三つの共同コミュニケ」とは、中国と米国の関係を方向づけてきた過去の合意文書を指します。朱報道官は、これらの文書と「一つの中国」原則が、台湾問題に関する米中間の政治的な基礎だと位置づけています。
民進党当局と「台湾独立」勢力への批判
朱報道官は、台湾の民主進歩党(民進党)当局や「台湾独立」を掲げる分離主義勢力についても厳しい見方を示しました。これらの勢力が「台湾独立」の立場に固執し、外部勢力と結びつきながら挑発的な動きを続けていると指摘しています。
こうした動きこそが、台湾海峡やその周辺の緊張と不安定さの「根本的な原因」だとし、朱報道官は「これらが台湾海峡情勢の緊張と不安定を生み出している」と述べました。中国本土側は、分離主義的な動きと外部勢力の関与を強く警戒している姿勢を明確にしています。
米中関係と台湾海峡情勢への含意
米中関係の「越えてはならない一線」
今回の発言は、台湾問題が今なお米中関係の最重要争点であることを改めて映し出しています。中国本土側は、台湾問題を中国の主権と領土に関わる核心的利益と位置づけ、その線を越える行動は受け入れられないとの立場を鮮明にしています。
同時に、朱報道官は「小さな一部の分離主義勢力」が、より大きな米中関係全体に悪影響を与えることへの懸念も示しました。個別の動きが二国間関係全体の信頼に波及しかねないという認識が背景にあります。
台湾海峡と地域の安定
台湾海峡の情勢は、地域の安全保障や経済にも影響し得る重要なテーマです。朱報道官は、民進党当局や「台湾独立」勢力の動きと外部勢力との連携が、台湾海峡をまたぐ情勢の緊張と不安定の要因になっていると述べました。
中国本土側のメッセージは、台湾問題をめぐる挑発的な行動を抑え、米中双方が既存の原則と合意に基づいて対応することで、緊張の悪化を防ぐべきだという方向性を示しているといえます。
読み手にとってのポイント
今回の発言から見えるポイントを整理すると、次のようになります。
- 中国本土は、台湾問題を「核心的利益の核心」と位置づけ、米中関係における最重要課題として扱っている。
- 米国には「一つの中国」原則と三つの共同コミュニケの順守を強く求め、分離主義勢力への「誤ったシグナル」を問題視している。
- 民進党当局や「台湾独立」勢力と外部勢力の連携が、台湾海峡情勢の緊張と不安定の原因だと指摘している。
台湾問題をめぐる発言は、米中関係や東アジア情勢を理解するうえで欠かせない要素です。今後も、台湾海峡と米中関係をめぐる動きがどのように推移していくのか、注視が必要だと言えるでしょう。
Reference(s):
Mainland urges U.S. to handle Taiwan question with utmost prudence
cgtn.com








