UziがHall of Legends入り 中国eスポーツ初の殿堂入りの意味 video poster
2025年、オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」の殿堂と位置づけられる「Hall of Legends」に、中国のeスポーツ選手Uzi(簡自豪)が選出されました。中国出身選手としては初の殿堂入りであり、国際eスポーツニュースとしても大きな注目を集めています。
Hall of Legendsとは何か
Riot Gamesが設けたHall of Legendsは、LoL eスポーツに「伝説的な貢献」をしてきた人物をたたえる仕組みです。2024年には韓国のeスポーツ選手Faker(李相赫)が最初の殿堂入りを果たし、2025年はUziが2人目のメンバーとして名を刻みました。
Hall of Legendsは、単に競技成績だけを見るのではなく、ゲームとコミュニティにどれほど長く深い影響を与えてきたかを評価する場だといえます。
Uziが評価された3つのポイント
Riotは、Uziの功績を次のような点から高く評価しています。
- ボットレーンでの卓越した操作技術(「比類なきメカニクス」)
- 長年にわたるゲームへの献身と継続的な努力
- 世界のeスポーツシーン全体に与えた深い影響
特にUziは、LoLで射撃役を担うADC(攻撃担当キャリー)のプレイスタイルを形作った存在として語られます。彼のプレイを参考に育った若い選手や、Uziの試合を通じてLoLを見始めたファンは少なくありません。
「フォロワー」から「カルチャーの発信地」へ
Uziが中国初のHall of Legends入りを果たしたことは、地域全体の立ち位置の変化も象徴しています。かつて中国は、eスポーツ文化において欧米や他地域を追いかける「フォロワー」と見られがちでしたが、いまや独自のスタイルやスター選手を世界に発信する「カルチャーの輸出地」として認識されつつあります。
Uziは、その変化を体現する存在です。彼のプレイや人柄を通じて、中国のeスポーツシーンが世界のファンから注目されるようになり、中国出身選手への見方そのものを変えてきました。
なぜタイトル数以上の価値があるのか
今回の殿堂入りが示すのは、「優勝回数の多さ=偉大さ」ではないという価値観です。Riotは、Uziを選ぶにあたって次のような軸を重視しています。
- プレイスタイルの革新性と、他の選手への影響
- eスポーツの社会的な広がりへの貢献
- 東西のファンコミュニティをつなぐ橋渡し役としての存在感
Uziは、自身のプレイでADCというポジションの可能性を押し広げただけでなく、SNSや配信、国際大会での振る舞いなどを通じて、ファンとの新しい距離感を示してきました。これらはすべて、「eスポーツはカルチャーであり、物語でもある」という考え方につながっています。
グローバルeスポーツの今後をどう変えるか
2025年のUziの殿堂入りは、今後のグローバルeスポーツを考えるうえで、いくつかの問いを投げかけます。
- これからのeスポーツスターは、どのようにファンや社会と関わるべきなのか
- アジア発のゲームカルチャーが、どのように世界に広がっていくのか
- 「タイトルより影響力」という価値観は、他の競技シーンにも広がっていくのか
Hall of Legendsという枠組みは、eスポーツを「文化産業」としてとらえ直す動きの一部ともいえます。そこに中国初の選手としてUziが名を連ねたことは、アジアのプレゼンスが今後さらに高まっていく可能性を示しています。
まとめ:共有したくなる「物語」としてのeスポーツ
2024年にFaker、2025年にUziがHall of Legends入りを果たしたことで、LoL eスポーツは、単に試合結果だけではなく、「伝説」を公式に記録していく段階に入りました。
試合のハイライトだけでなく、その背後にある努力や影響力、ファンとの関係性まで含めて楽しむ――。そんな新しいeスポーツの見方が、今後のスタンダードになっていくかもしれません。Uziの殿堂入りは、その変化を象徴する出来事だと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








