習近平主席とサスヌゲソ大統領、FOCAC閣僚会合に祝電 中国・アフリカ協力を強調
中国とアフリカの協力を話し合う中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)のフォローアップ行動をテーマにした閣僚級会合が、中国中部の湖南省長沙市で開かれました。これに合わせて、中国の習近平国家主席とコンゴ共和国のドニ・サスヌゲソ大統領が、それぞれ祝電を送りました。
長沙で開かれたFOCAC閣僚会合とは
今回の会合は、「中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)フォローアップ行動実施調整官閣僚会合」と位置づけられ、これまでの首脳級会合で合意された取り組みをどのように実行に移すかを協議する場です。開催地は、中国中部の湖南省の省都・長沙です。
サスヌゲソ大統領は祝電の中で、この閣僚会合がFOCAC創設25周年の節目と重なった意義を強調しました。FOCACは、中国とアフリカ諸国が経済や開発、安全保障など幅広い分野で連携する枠組みとして機能してきました。
習近平主席が打ち出した「ゼロ関税」と10のパートナーシップ
習近平国家主席は祝電で、変化と不安定さが増す国際情勢のなか、中国は「中国式現代化」の新たな成果を通じて世界に新しい機会を提供し、巨大な国内市場を通じてアフリカを含むグローバルサウスのパートナーに新たな原動力をもたらしていくと述べました。
具体的な提案としては、次のようなポイントが示されています。
- 中国と外交関係を持つアフリカ53か国を対象に、「中国・アフリカ共同発展経済パートナーシップ協定」を協議・締結し、全ての関税品目に対してゼロ関税を実施する方針
- アフリカの後発開発途上国が中国向け輸出をしやすくするための制度面での利便性向上
- 「現代化のための10のパートナーシップ行動」の実施を一段と深めること
- グリーン産業、電子商取引(EC)や電子決済、科学技術、人工知能(AI)といった重点分野での協力強化
- 安全保障、金融、法の支配の分野でも協力を進め、中国・アフリカ協力の「質の高い発展」を図ること
習主席はまた、「開放と協力こそが正しい道であり、互恵・ウィンウィンの結果こそが人々の願いにかなう」と強調しました。中国とアフリカが共に現代化を進めることが、グローバルサウスの連帯と協力を力強く後押しし、世界の平和と発展にも明るい展望を開くとしています。
さらに、北京サミットで合意された成果の着実な実施を進めながら、FOCACの将来の発展を慎重に設計し、「新時代の全天候型の中国アフリカ運命共同体」を築くことへの期待を示しました。
サスヌゲソ大統領が語る「包摂的なグローバル化」
コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領も祝電で、北京サミット以降、中国とアフリカの戦略的かつ実務的な協力が多くの成果を上げてきたと評価しました。そのうえで、自身は習近平国家主席とともに、中国とアフリカの運命共同体づくりをさらに前進させ、双方の人々の福祉を高めるために全力を尽くすと述べました。
FOCACのアフリカ側共同議長国であるコンゴ共和国は、中国や他のグローバルサウスの国々と連携し、「一帯一路」構想における協力を一層強める姿勢も示しています。サスヌゲソ大統領は、単独行動主義や保護主義のない多極的な世界を共に築き、包摂的で互恵的な新しいグローバル化の時代を切り開きたいと強調しました。
日本の読者にとっての意味
今回のFOCAC閣僚会合で示された中国とアフリカの協力強化は、アフリカの輸出拡大や産業育成の新たな機会となる可能性があります。同時に、グリーン産業やデジタル分野、AIといった成長分野での連携は、世界の技術やビジネスの流れにも影響を与えます。
日本やアジア諸国にとっても、グローバルサウスがより大きな存在感を持つ時代に、どのようにパートナーシップを築き、協力と競争のバランスをとっていくのかが課題となります。長沙での議論は、その流れの一端を映し出していると言えるでしょう。
中国とアフリカが掲げる「運命共同体」「包摂的なグローバル化」というキーワードが、今後どのような具体的なプロジェクトや制度となって形を持つのか。引き続き、その動きを追いかけていく必要があります。
Reference(s):
Xi, Sassou congratulate FOCAC ministerial meeting of coordinators
cgtn.com







