中国初の台風ウーティップ、海南省に上陸へ 広東・広西でも警戒
中国南部に今年初の台風ウーティップが接近
2025年6月、中国国家気象センター(NMC)は、今年中国本土に影響する最初の台風となる台風「ウーティップ」が、海南省の南部沿岸に接近していると発表しました。台風はLingshuiからLedongにかけての沿岸部で、金曜日未明にも上陸する見通しとされました。
勢力は強い熱帯暴風雨レベル
NMCのチーフ予報官であるZhang Ling氏は記者会見で、ウーティップの勢力について「最大風速が毎秒25〜28メートルの強い熱帯暴風雨レベルになる」との見方を示しました。これは、看板や足場が倒れるおそれがあり、沿岸部では高波にも警戒が必要な強さです。
海南島の鉄道が一時運休
当時、当局は台風接近に伴う安全確保のため、海南島の鉄道サービスを木曜日の午後4時から全面的に停止しました。一方で、一部の列車は土曜日にも運転を再開する見通しで、状況を見ながら段階的な通常運行への復帰が図られるとされました。
広東・広西にも再上陸の可能性
台風ウーティップは、海南省に上陸した後も中国南部を横断すると予測されていました。NMCによると、台風はその後、広東省西部から広西チワン族自治区にかけての沿岸に土曜日にも再上陸する可能性があり、進路にあたる地域では広い範囲での警戒が呼びかけられました。
Zhang氏は、上陸後の進路について「台風は次第に北東方向へ進みながら、徐々に勢力を弱めていく」と説明しています。
最大700ミリの大雨予報 広い範囲で警戒
降水に関して、国家気象センターは6月13日から14日にかけて雨量がピークを迎えると予測しました。海南省のほか、広西チワン族自治区東部、広東省、湖南省南部、江西省南部などで、総雨量100〜300ミリの大雨となる見込みが示されました。
さらに、一部の地域では400〜700ミリに達する非常に激しい雨が予想されており、河川の増水や都市部の冠水、土砂災害などへの警戒が必要とされました。
住民が取るべき基本的な備え
このような強い台風や記録的な大雨が予想される場合、専門家は次のような基本的な備えを呼びかけています。
- 最新の気象情報や避難情報をこまめに確認する
- 屋外にある飛ばされやすい物を事前に片付け、固定する
- 低地や河川の近く、急斜面のふもとなど、危険度の高い場所を避ける
- 停電や断水に備え、飲料水や非常食、懐中電灯などを準備する
今回の台風ウーティップのケースのように、気象当局が早い段階から進路や雨量を詳しく予測し、交通機関が計画的に運休することは、人的被害を抑えるうえで重要な対策といえます。中国南部の雨季は毎年、台風とともに始まりますが、こうした情報をどう生かすかが、住民一人ひとりに問われています。
Reference(s):
Typhoon Wutip expected to make 1st landfall in S China's Hainan
cgtn.com








