中国全人代元指導者ラグディ氏が火葬 習近平氏らが最後の別れ
中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会の元副委員長ラグディ氏の遺体が北京で火葬され、習近平氏をはじめとする党・国家の指導者が最後の別れを告げました。今年6月に87歳で死去した同氏は、中国の民族政策と法治建設に関わる指導者として位置づけられてきました。
北京・八宝山で行われた厳かな別れ
報道によると、ラグディ氏の火葬は北京の八宝山革命公墓で執り行われました。習近平氏のほか、李強氏、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏など党と国家の指導者が参列しました。
厳かな音楽が流れる中、一行はゆっくりとラグディ氏の遺体のもとへ歩み寄り、黙とうをささげました。その後、3度深く礼をし、遺族と握手を交わして哀悼の意を伝えたとされています。
ラグディ氏の経歴と評価
ラグディ氏は、中国の最高立法機関である全人代常務委員会の第10期副委員長を務めた元指導者です。全人代常務委員会は、法律の制定や改正などを担う重要な機関であり、その副委員長は国家運営に深く関わる立場にあります。
同氏は、2025年6月6日に北京で病気のため87歳で死去しました。逝去後、習近平氏、李強氏、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏、韓正氏、胡錦濤氏らが、生前に病院を見舞うか、訃報を受けて弔意を示し、遺族にお悔やみを伝えたとされています。
ラグディ氏については、報道の中で「優れた中国共産党員」「忠実な共産主義戦士」「民族事務と社会主義法治建設の優れた指導者」「チベットの人々の優れた子」とたたえられており、中国の民族政策と法治分野での役割が強調されています。
民族政策と法治建設というキーワード
今回の報道で特に目を引くのが、ラグディ氏が「民族事務」と「社会主義法治建設」の分野での指導者として評価されている点です。これは、現在の中国において両分野がいかに重要な政策テーマとされているかを示しています。
- 民族事務:多様な民族が暮らす地域の発展や、文化・言語の尊重などに関わる政策分野
- 法治建設:法律や制度を整備し、社会を法に基づいて運営していくための取り組み
全人代常務委員会は、中国の法体系づくりに深く関わる機関です。その副委員長を務めた人物が、同時に民族事務の指導者としても評価されていることは、中国において「民族」と「法治」が国家運営の中で結びついた重要なテーマであることを物語っています。
指導者の弔問が映す中国政治
ラグディ氏の火葬や弔問の場には、現職の指導部だけでなく、胡錦濤氏など歴代の指導者も関わりました。これは、党内で功労者に敬意を示すとともに、歴史の継承や組織の一体性を重んじる中国政治のスタイルを映していると見ることができます。
日本の読者にとっては、個々の人名だけでなく、こうした儀礼や公式の評価の言葉から、中国がどのような価値観や優先課題を打ち出しているのかを読み解くことが重要になってきます。今回の報道は、中国の民族政策と法治、そして指導者層の世代やネットワークを考える一つの手がかりと言えるでしょう。
今回のニュースから考えたいポイント
- 全人代常務委員会副委員長というポストから、中国の立法システムにおけるラグディ氏の位置づけを知ることができる
- 民族事務と法治建設という評価は、中国が重視する政策課題を映している
- 現職・元指導者がそろって弔意を示したことは、党内の結束や歴史の継承を意識したメッセージとしても受け止められる
2025年の今、中国政治や社会の動きを理解するうえで、こうした人物の訃報や公式行事の報じられ方にも目を向けておくことが、より立体的な国際ニュースの読み方につながっていきます。
Reference(s):
cgtn.com








