Labubuブームは何を映す?中国発コレクター文化のいま video poster
北京で行われた最近のオークションで、ミントグリーンの等身大Labubu(ラブブ)フィギュアが15万ドル以上で落札されました。中国の企業Pop Mart(ポップマート)が展開するこの「ふわふわのコレクターズアイテム」は、いまや国際ニュースとしても取り上げられるカルチャー現象になりつつあります。けれども、このブームは一体どこまで続くのでしょうか。
北京オークションで15万ドル超、Labubu人気が象徴するもの
今回のオークションが行われたのは中国の首都・北京です。等身大でミントグリーンという存在感のあるLabubuが、15万ドル以上という高値で取引されたことは、コレクター市場の過熱ぶりと、このキャラクターへの注目度の高さを象徴していると言えます。
Labubuは、投資対象としての「モノ」というより、ファンの間で共有される物語や感情がまとわりついた「アイコン」として扱われています。その結果、単なるおもちゃやぬいぐるみの枠を超えた価値が生まれています。
Labubuとは?香港出身アーティストが生んだ「モンスター」
Labubuは、香港生まれのアーティストKasing Lungさんが約10年前に生み出したキャラクターです。絵本シリーズ『The Monsters』に登場する、どこか風変わりで愛らしい存在として描かれてきました。
そのLabubuが、中国の企業Pop Martによってぬいぐるみのコレクティブル(収集アイテム)として商品化され、いまでは世界中のコレクターの心をつかんでいます。等身大フィギュアとしても、抱きしめられるぬいぐるみとしても、Labubuは「身の回りに置ける物語」として、ファンの日常に入り込んでいると言えます。
「ただの商業商品」か、それ以上のカルチャーか
とはいえ、Labubuのようなキャラクター・コレクションは、過去にも現在にも数多く存在します。スニーカー、限定アートトイ、トレーディングカードなど、世界には次々と「欲しい人がいるから価値が上がる」アイテムが生まれてきました。Labubuは、その流れの最前線にいる一つの例だとも言えます。
一方で、Labubuを支えているのは単なる転売や値上がり期待だけではありません。絵本から始まったキャラクターのストーリーや、独特の表情に惹かれて「ただ好きだから集めている」というファンも多くいます。商業商品でありながら、個々人の感情や思い出と結びついた「小さな文化」として根づきつつある面も見逃せません。
コレクター・ブームはどこまで続く?
元の絵本シリーズから10年ほどで世界的な人気キャラクターとなったLabubuですが、それでも「これも一過性のコマーシャルな流行にすぎないのでは」という見方は根強くあります。Labubuはコレクター・ブームの「最初の一例」ではなく、そして「最後の例」にもならないだろう、と多くの人が考えています。
実際、ブームにはいくつかのパターンがあります。
- 熱狂的な人気の後、急速に飽きられ、次の「話題のアイテム」に置き換わるパターン
- 一時のバブルが落ち着いた後、コアなファンによって細く長く支えられるパターン
- キャラクターが世代を超えて受け継がれ、生活文化の一部として定着するパターン
Labubuがどの道をたどるのかは、まだ誰にも分かりません。だからこそ、いまの高値や話題性だけでなく、「なぜこのキャラクターに自分は惹かれているのか」を問い直す視点も大切になってきます。
2025年の私たちにとっての「モノの価値」
2025年のいま、Labubuブームは、中国発のキャラクターが世界のコレクター市場で存在感を増していることを示すと同時に、「モノの価値」をどう捉えるのかという問いも投げかけています。
誰かにとっては、15万ドルで落札された等身大Labubuは、貴重なアート作品であり、大切なコレクションの一部です。一方で、別の人にとっては、次の流行が来れば忘れられてしまう「ただのぬいぐるみ」に見えるかもしれません。
コレクションの対象が何であれ、そこに時間やお金、感情をどれだけ注ぎ込むのかは、最終的には一人ひとりの選択です。Labubuをきっかけに、自分が大事にしたい「モノ」と「時間」と「お金」のバランスについて、少し立ち止まって考えてみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com








