中国・アフリカ外相が長沙で会談 関係強化と協力拡大を確認
中国とアフリカの外相が長沙に集結 関係強化を確認
中国とアフリカ諸国の関係強化をテーマにした会合が、中国中部・湖南省長沙市で開かれています。この会合に合わせて、中国の王毅(ワン・イー)外相がアフリカ各国の外相と個別に会談し、経済協力や外交関係を一段と深めていく方針を確認しました。
長沙で開かれているのは、中国とアフリカ諸国の協力枠組みである「中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)」のフォローアップ行動の実施状況を調整する閣僚級会合です。王毅外相は、この会合に参加する複数のアフリカ諸国の外相と、水曜日に相次いで会談しました。
会談に出席したアフリカ各国の外相
中国側の発表によりますと、長沙で王毅外相と個別に会談したのは、次の国々の外相です。
- コンゴ民主共和国(DRC):テレーズ・カイイクワンバ・ワグネル外相
- ニジェール:バカリ・ヤオ・サンガレ外相
- ギニアビサウ:カルロス・ピント・ペレイラ外相
- ナイジェリア:ユスフ・マイタマ・トゥガール外相
- ブルキナファソ:カラモコ・ジャン=マリ・トラオレ外相
- エチオピア:ゲディオン・ティモセウス外相
王毅氏は、中国共産党中央政治局委員も兼ねており、中国外交を統括する要の一人です。アフリカ各国との会談は、今後の中国・アフリカ協力の方向性を示す場として注目されています。
資源を「開発の力」に コンゴ民主共和国への支援を強調
コンゴ民主共和国(DRC)のワグネル外相との会談では、経済協力、とくに資源分野での連携が重点テーマとなりました。
王毅外相は、両国首脳がすでに確認している協力方針を着実に実行に移すべきだとしたうえで、コンゴ民主共和国が持つ豊富な資源を「開発の原動力」に変えていくことを、中国として支援していく考えを示しました。さらに、中国の巨大市場はコンゴ民主共和国に対して常に開かれていると強調し、今後も貿易や投資の拡大を後押しする姿勢を打ち出しました。
「一つの中国」の原則を再確認 一帯一路など中国の構想を支持
これに対して、ワグネル外相は、コンゴ民主共和国が「一つの中国」の原則を堅持していると改めて表明しました。「一つの中国」の原則とは、世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の一部であるとする立場を指します。
ワグネル氏はまた、中国が提唱する「一帯一路(BRI)」や、その他のグローバルなイニシアチブへの支持も明らかにしました。コンゴ民主共和国として、中国との「互恵・ウィンウィン」の協力をさらに深めていきたいとし、インフラ整備や産業育成など幅広い分野での連携に期待を示しました。
今回の会談のポイント
今回の長沙での外相会談から見えてくる、中国・アフリカ関係のポイントを整理すると、次のようになります。
- 中国とアフリカ諸国が、FOCACの「フォローアップ」を通じて関係を継続的に強化していること
- コンゴ民主共和国など資源国に対し、「資源の開発」から「資源を梃子にした持続的な発展」への転換を支援する姿勢が示されたこと
- コンゴ民主共和国が「一つの中国」の原則への支持を明確にし、中国が掲げる一帯一路などの構想にも積極的な姿勢を示していること
- 巨大市場としての中国が、アフリカ諸国にとって重要な輸出先・投資先であり続けるというメッセージが発せられたこと
なぜ中国・アフリカ関係が注目されるのか
中国とアフリカ諸国の関係は、インフラ建設や資源開発、製造業の育成などを通じて、この十数年で大きく拡大してきました。FOCACは、その協力を制度的に支える枠組みとして位置づけられています。
アフリカ側にとっては、道路や港、発電所などのインフラ整備、そして雇用の創出や産業化の加速が重要な課題です。一方、中国にとっては、資源の安定調達と、新たな市場の開拓が大きなテーマになっています。今回の長沙での会談は、こうした利害をすり合わせつつ、協力関係を次の段階に進めるためのプロセスの一部といえます。
これからの注目点
今後の焦点となるのは、長沙で確認された方針が、どのような具体的プロジェクトや政策として形になっていくかです。とくに、
- 資源依存からの脱却を目指すコンゴ民主共和国の「産業政策」と、中国との協力がどう結びつくのか
- 一帯一路のもとで進むインフラ整備が、アフリカの雇用や地域社会にどのような影響を与えるのか
- 中国市場へのアクセス拡大が、アフリカの輸出や企業成長にどれだけ寄与するのか
といった点は、日本を含む多くの国にとっても関心の高いテーマです。
中国とアフリカの関係は、資源や経済だけでなく、国際機関での投票行動やグローバルな課題への対応にも影響を与えます。長沙での外相会談は、その長期的な関係の一コマとして、今後の動きを占う材料になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








