中国鉄道の旅客数が過去最高 2025年1〜5月で18.6億人
中国の鉄道旅客数が2025年1〜5月に過去最高を更新し、国内移動の活発さとインバウンド需要の高まりが数字にはっきり表れました。国際ニュースとして、中国の鉄道網と地域経済の動きを日本語で整理します。
2025年1〜5月の鉄道旅客数は18.6億人、過去最高に
中国国家鉄路集団(China State Railway Group Co., Ltd.)によると、2025年1〜5月に中国の鉄道ネットワークが運んだ旅客は18.6億人に達し、統計上、同期間として過去最高となりました。前年同期比では7.3%の増加です。
運行本数も増えています。同じ期間の1日あたりの平均運行本数は1万1243本で、前年同期比7.5%の増加となりました。列車の本数と乗客数がそろって伸びていることから、輸送能力の拡大と需要の増加が並行して進んでいる様子がうかがえます。
- 旅客数:18.6億人(前年同期比7.3%増)
- 1日平均の列車本数:1万1243本(前年同期比7.5%増)
5月1日に単日で過去最高 約2300万件の乗車
2025年の中でも象徴的な山場となったのが、5月のメーデー(労働節)連休です。5日間の大型連休の初日にあたる5月1日には、1日あたりの旅客数が今年の最高を記録しました。
この日は、合計1万3752本の列車が運行され、乗車回数は2300万件を超えました。いずれの数字も、単日として過去最高の記録となったとされています。大型連休に合わせて本数を大幅に増発し、それに応じて人の移動が集中した状況です。
外国人利用が29%増 ビザ免除拡大でインバウンドが加速
注目されるのが、外国人による鉄道利用の伸びです。中国が外国人向けのビザ免除(査証免除)政策を一段と拡大していることを背景に、鉄道を利用する海外からの旅行者やビジネス客が増えています。
2025年1〜5月に中国国内の鉄道を利用した外国人の乗車回数は767万回で、前年同期と比べて29%の増加となりました。インバウンド(訪問客)の増加が、航空だけでなく鉄道にも波及している様子が見てとれます。
鉄道は、都市間の移動だけでなく、地方都市や観光地へのアクセス手段としても重要です。外国人利用の増加は、中国各地への訪問の裾野が広がっていることを示している可能性があります。
中国ラオス鉄道など越境鉄道も伸びる
国内移動だけでなく、越境鉄道の利用も伸びています。データによると、2025年1〜5月のクロスボーダー(国境をまたぐ)鉄道輸送は全体として速いペースで増加しました。
具体例として、中国ラオス鉄道の旅客数は124000回となり、前年同期比で24.2%増加しました。この路線は中国とラオスを結ぶ国際鉄道であり、観光やビジネス、物流を支えるインフラとして存在感を高めています。
越境鉄道の利用増加は、中国と周辺国・地域との人の往来が活発化していることを示す一つの指標です。鉄道網を通じて、地域のつながりが強まっているとも言えます。
数字から見える中国経済と移動のトレンド
今回のデータからは、いくつかのポイントが読み取れます。
- 国内移動の底堅さ:旅客数と列車本数がそろって増えていることから、通勤・出張・観光など、多様な目的での国内移動が活発であることがうかがえます。
- インバウンドの回復と拡大:外国人の鉄道利用が29%増となったことは、ビザ免除の拡大など政策の影響が実際の人の動きとして表れている例と見ることができます。
- 地域連結性の強化:中国ラオス鉄道のような越境鉄道の利用増加は、中国と周辺国・地域を結ぶ陸路ネットワークの重要性が高まっていることを示しています。
日本の読者にとっても、中国の鉄道動向は無関係ではありません。ビジネスで中国各地を訪れる人にとっては、鉄道網の拡充が移動の選択肢を広げる可能性があります。また、アジアを陸路で移動する旅行スタイルや、地域の観光ルートの変化にもつながるテーマです。
今後も、鉄道旅客数や越境鉄道の動きは、中国経済やアジア地域のつながりを読み解く上で、注目しておきたい指標の一つと言えるでしょう。
Reference(s):
China's railway passenger traffic hits record high from Jan-May
cgtn.com








