中国国防省「米軍との安定した関係を維持」相互尊重と対話を強調
中国国防省の報道官が金曜日、米軍との軍事関係について「安定的で健全、かつ持続可能な発展」に取り組む姿勢を示しました。米中の軍事対話は、アジア全体の安全保障や国際ニュースに関心を持つ読者にとっても見逃せないテーマです。
中国国防省報道官が「軍同士の関係の安定」を強調
中国国防省のジアン・ビン報道官は、米国との軍事対話について、中国は「安定的で健全、持続可能な発展」を促進することにコミットしていると述べました。これは、中国と米国という二大国の軍事当局同士が、緊張よりも安定を志向していることをアピールする発言といえます。
発言は金曜日の場で行われ、米中軍事関係に関する記者の質問に答える形で示されたとされています。
相互尊重・平和共存・ウィンウィン協力という3つの原則
ジアン報道官は、中国が常に掲げている原則として、次の3点を挙げました。
- 相互尊重
- 平和共存
- ウィンウィンの協力(双方に利益のある協力)
いずれも、軍事分野に限らず、中国と米国の関係全体を語る際によく使われるキーワードです。軍同士の関係を語る場面で改めてこれを強調したことは、「対話と協調を重視する」というメッセージとも受け取れます。
米国側に求めた対応:「中国脅威論」を煽らないこと
一方で、ジアン報道官は米国側に対して具体的な注文も出しました。ポイントは大きく3つに整理できます。
- いわゆる「中国脅威論」をいたずらに強調することをやめること
- 中国の中核的利益と重大な関心事を真剣に尊重すること
- 中国と同じ方向を向き、対話とコミュニケーションを強化し、意見の相違を適切に管理すること
さらに報道官は、こうした取り組みを通じて、相互理解と相互信頼を高め、両国軍の関係をともに改善し、発展させていきたいとの考えを示しました。
軍事対話がもたらすもの:誤解を減らし、危機を防ぐ
軍事当局同士の直接的な対話やホットラインは、誤解や「思い込み」による緊張のエスカレートを防ぐうえで重要だと指摘されてきました。特に、海や空で両国の艦艇や航空機が近接する場面では、コミュニケーションの有無が、安全保障環境に大きく影響します。
今回の発言は、中国側が少なくとも言葉の上では、対話の継続と信頼醸成を重視していることを示すものです。米国側がこれにどう応じるかによって、米中の軍事関係の温度感は変わっていく可能性があります。
日本とアジアにとっての意味
米中関係、とりわけ軍事面での安定は、日本やアジア太平洋地域にとっても大きな関心事です。二大国の間で緊張が高まれば、周辺の安全保障環境にも不安が広がります。一方で、対話と信頼醸成が進めば、地域全体のリスクを下げる方向に働きます。
今回の中国国防省のメッセージは、米中の軍事関係がどの方向に向かうのかを考えるうえでの一つのシグナルです。今後、米国側がどのような言動を取り、両国がどこまで「安定的で健全な関係」に近づけるのか。日本に住む私たちにとっても、引き続き注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








