習近平氏、生誕120年の陳雲を顕彰 「強い中国」づくりへ継承強調
中国の習近平国家主席が、ベテラン指導者・陳雲(チェン・ユン)の生誕120周年を記念する北京の式典で、「強い中国」を築くために陳雲の遺産を受け継ぐ重要性を訴えました。2025年末の中国ニュースとしても注目される動きです。
北京の人民大会堂で生誕120周年を記念
金曜日、中国の習近平国家主席が北京の人民大会堂で開かれた陳雲の生誕120周年記念の会合に出席し、演説しました。習氏は、中国共産党(CPC)中央委員会総書記であり、中央軍事委員会主席も務めています。
習氏は演説の中で、陳雲から学び、その遺産を「進取の精神」と「たゆまぬ努力」をもって受け継ぐことで、中国を「強い国」へと発展させていく必要があると呼びかけました。
陳雲とはどんな指導者か
習氏は陳雲について、「偉大なプロレタリア革命家であり政治家」であり、中国の社会主義経済の創設における重要な指導者の一人だと位置づけました。
また陳雲は、毛沢東を核心とする第1世代の中央指導部と、鄧小平を核心とする第2世代の中央指導部の双方において重要なメンバーだったと説明されています。革命期から社会主義経済の構築期に至るまで、長期にわたり中国の方向性に影響を与えてきた存在として評価されていることがうかがえます。
習近平氏が強調した「学ぶべき点」
今回の演説で習氏が繰り返し強調したのは、陳雲の「進取の精神」と「苦労をいとわない姿勢」です。習氏は、陳雲の仕事への向き合い方や責任感、国家の発展を長期的な視点で捉える姿勢に学ぶべきだと訴えました。
- 歴史的指導者の経験から学ぶこと
- 困難な状況でも長期的な視野を失わないこと
- 経済建設と社会主義の基礎づくりに粘り強く取り組むこと
こうした点を受け継ぐことが、「強い中国」を築くうえで不可欠だというメッセージが込められています。
「強い中国」づくりと歴史の継承
習氏が陳雲の生誕120周年という節目で、このような呼びかけを行った背景には、中国の現在と将来を見据えた国家づくりの文脈があります。歴史的指導者の遺産を今の時代の課題と結びつけることで、党と社会の団結を強めようとする意図も読み取れます。
特に、経済や社会が変化するなかで、長期的な安定と発展を目指すには、「初心を忘れないこと」や、「試行錯誤を恐れず改革と建設を進める姿勢」が重要だと強調していると言えます。陳雲の名前を挙げることで、こうした価値観を具体的な人物像に重ね合わせて示した形です。
国際ニュースとしての意味合い
今回の発言は、中国国内向けのメッセージであると同時に、国際社会に対しても「歴史をふまえつつ、一貫した発展を目指している」という姿勢を示すものと受け止めることができます。国際ニュースとして見ると、中国指導部がどのような人物を「模範」として前面に出すのかは、その時々の優先課題や価値観を読み解くヒントになります。
生誕120周年というタイミングで、陳雲を「社会主義経済の創設者の一人」として改めて位置づけ、「強い中国」づくりとのつながりを語った習氏の演説は、これからの中国の進路を考えるうえでも注目すべきシグナルだと言えるでしょう。
読者が考えてみたいポイント
- 中国指導部は、歴史的指導者の「物語」をどのように現在の政策や国家像と結びつけているのか
- 「強い国」とは、軍事や経済だけでなく、どのような価値や社会像を含む概念なのか
- こうしたメッセージが、中国国内や周辺の国・地域でどのように受け止められるのか
ニュースをきっかけに、歴史の語られ方と現在の政治・経済のつながりについて、自分なりの視点を持ってみることができそうです。
Reference(s):
Xi calls for building strong China to honor veteran leader's legacy
cgtn.com








