王毅外相、中国アフリカ協力の成功事例拡大を呼びかけ
中国の王毅外相が、中国アフリカ協力の新たな成功事例を増やすべきだと呼びかけました。ガンビアの農家の経験を紹介しながら、アフリカの自立的な発展と生活向上を後押しする決意を示しています。
中国アフリカ協力フォーラム25周年のレセプションで
中国の王毅国務委員兼外相は、水曜日に中国中部・湖南省長沙市で開かれた中国アフリカ協力フォーラム(Forum on China-Africa Cooperation)の設立25周年記念レセプションで演説しました。
王毅外相は、中国とアフリカの協力によって生まれる成功事例をさらに増やし、中国アフリカの友情を一層強めるべきだと述べました。また、こうした協力がアフリカ大陸の人々にもたらすのは、自立的な発展への希望と、より良い生活だと強調しました。
王氏は、中国の外交部長であると同時に、中国共産党中央委員会政治局委員も務めています。
ガンビアの農家ムサ・ダーボ氏の物語
王毅外相は、ガンビアの農家で起業家のムサ・ダーボ氏の経験を、成功事例の一つとして紹介しました。ダーボ氏は、中国のハイブリッド米技術の導入によって、大きな恩恵を受けてきたといいます。
レセプションでダーボ氏は、中国の科学者・袁隆平氏によるハイブリッド米技術が、自身の米の収量を大幅に押し上げたと語りました。アフリカで活動する中国の農業専門家の支援もあり、ダーボ氏は生活を大きく向上させ、故郷の地域も飢えと訣別したとしています。
ダーボ氏は、自ら育てた米をガンビアから中国まで持参し、袁隆平氏への敬意を示すささげものとしました。そのうえで、中国の農業技術や近代化の経験をさらに学び、両国の協力をより深く、より広く発展させたいと意欲を示しました。
生活向上を最優先に掲げる中国
王毅外相は、中国とアフリカ諸国との友好関係において、最も重視しているのは普通の人々の生活を良くすることだと述べました。中国は今後も、大義と利益の双方を追求しながら、アフリカ大陸の人々に具体的で目に見える利益をもたらしていくと強調しました。
こうしたメッセージは、中国アフリカ協力を、政府間の関係だけでなく、農家や地域社会といった草の根レベルにまで広げていく方針を示すものといえます。
袁隆平氏の故郷・湖南から広がる波及効果
今回のレセプションが開かれた湖南省は、ハイブリッド米研究の先駆者であり、ハイブリッド米の父とも呼ばれる袁隆平氏の故郷です。袁氏は中国における稲の品種改良に大きく貢献し、2021年に91歳で亡くなりました。
袁氏の故郷で、ガンビアの農家がハイブリッド米による成功を語ったことは、中国で生まれた技術がアフリカの田んぼにも広がり、現地の飢餓や貧困の克服に役立っていることを象徴的に示しています。
これからの中国アフリカ協力をどう見るか
王毅外相が呼びかけた成功事例の拡大は、今後の中国アフリカ協力が、資金面だけでなく、技術や人材の側面にも焦点を当てる方向性を印象づけます。
ムサ・ダーボ氏のように、現場で収量の増加や生活の改善を実感する人が増えるかどうかは、中国アフリカ協力の信頼性と持続性を測る一つの物差しになりそうです。日本で国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、こうした一人ひとりの物語に目を向けることが、中国アフリカ関係を立体的に理解する手がかりになるでしょう。
Reference(s):
Wang Yi calls for more success stories in China-Africa cooperation
cgtn.com








