中国と中央アジアの関係が深化 カザフスタンが貿易のハブに
2025年12月のいま、中国と中央アジアの関係は着実に深まりつつあります。2024年にはカザフスタンが中国の中央アジア最大の貿易相手となり、2023年の西安サミット、2025年6月にカザフスタンのアスタナで開催されることが予定された第2回サミットとあわせて、地域協力の枠組みが形を帯びてきました。
カザフスタンが中国との貿易で中央アジアをリード
2024年、中国と中央アジア諸国との貿易の中で、カザフスタンが最も大きな相手国となりました。カザフスタンは、中央アジア全体における中国との貿易額の46%を占め、その総額は438億ドル(43.8 billionドル)に達しました。
こうした数字から、中央アジアの中でカザフスタンが中国との経済関係をけん引していることが分かります。地理的な位置や資源を背景に、中国との貿易と投資の拠点としての存在感を高めているとみられます。
西安とアスタナ:サミット外交が示すメッセージ
中国と中央アジア諸国の関係を象徴する場が、中国と中央アジアの首脳が集まる「中国・中央アジアサミット」です。第1回サミットは2023年5月18〜19日、中国西北部の陝西省・西安市で開催されました。
このサミットでは、中国と中央アジアの首脳が一堂に会し、政治、経済、人の往来など幅広い協力について議論する場が設けられました。中央アジアが、中国にとってもユーラシア全体にとっても重要なパートナーであることを内外に示す機会になったと言えます。
第2回のサミットは、2025年6月16〜18日にカザフスタンのアスタナで開催されることが予定されました。2025年12月の時点で見ると、2023年の西安、2025年のアスタナという2つの都市が、中国と中央アジアの対話を象徴する拠点として位置づけられつつあります。
数字から見える中国と中央アジア協力の方向性
2024年の貿易データとサミットの動きをあわせて見ると、中国と中央アジアの協力には、次のような特徴が浮かび上がります。
- カザフスタンが貿易の中心的なハブとして機能しつつある
- 首脳サミットという枠組みを通じて、政治対話と経済協力を同時に進めている
- 協力のテーマは、インフラ、貿易、人の往来など、多層的に広がる可能性がある
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、中国と中央アジアの関係強化は、遠い地域の出来事のように感じられるかもしれません。しかし、エネルギーや鉱物資源、物流ルート、ユーラシア経済圏の安定など、多くのテーマで日本の経済や安全保障とも間接的につながっています。
特に、カザフスタンのように中国との貿易で存在感を高める国が増えることは、東アジアからヨーロッパへと伸びる陸のルート(鉄道や道路など)の重要性が高まることを意味します。日本企業にとっても、市場やサプライチェーン(供給網)を考えるうえで、この動きをどう位置づけるかが問われていきそうです。
これから注目したいポイント
2025年12月時点で、中国と中央アジアの関係を追いかけるうえで、次の点に注目しておくとニュースが読みやすくなります。
- カザフスタンと中国の貿易額が今後も地域全体の約半分前後を維持するのか、それとも他の中央アジア諸国が追い上げるのか
- 中国・中央アジアサミットが、定例の枠組みとしてどのようなテーマを打ち出していくのか
- エネルギー、資源、物流などで、日本企業や日本の政策にどのような波及がありうるのか
数字とサミットの動きをセットで追いかけることで、中国と中央アジアの関係がどの方向に深まっていくのかを、より立体的にとらえることができます。
Reference(s):
Graphics: China-Central Asia ties deepen as Kazakhstan leads trade
cgtn.com








