中国が3冠達成 西安アーティスティックスイミングW杯スーパーファイナル
中国が3冠達成 西安アーティスティックスイミングW杯スーパーファイナル
アーティスティックスイミングの国際大会「ワールドアクアティクス・ワールドカップ」スーパーファイナル(中国・西安)で、中国代表が男子ソロフリー、女子デュエットフリー、チームフリーの3種目を制し、存在感を見せました。スペインが混合デュエットテクニカルで優勝し、中国の全種目制覇はなりませんでした。
団体フリー「グラヴィテーション」で中国が圧巻の演技
チームフリーでは、中国がテーマ「グラヴィテーション」に合わせた難度の高い演技をほぼノーミスでまとめ、324.3538点で金メダルを獲得しました。日本は310.0788点で銀メダル、スペインが308.4859点で銅メダルに続きました。
中国を率いるチャン・シャオホアン監督は、演技後に涙を見せました。練習中に負傷していたチャン・ハオ選手が痛みを抱えながら出場したこと、新しいルーティンがまだ完成形ではないことを振り返りながら、「この金メダルで大きな重荷が下りた」と語っています。
チャン・ハオ選手は、「日々の練習と同じように、落ち着いて演技できた」としつつも、首の回転にはまだ制限があり治療が必要だと明かしました。そのうえで、「明日はすべてのリフトを完璧に決めることに集中したい」と前を向きました。
双子デュエットが雪辱の金、日本は新ペアで3位
女子デュエットフリーでは、双子のリン・ヤンジュン選手とリン・ヤンハン選手の中国ペアが、力強い動きと高い同調性で266.1442点をマークし優勝しました。スペインのリル・リュイス・バレット/イリス・ティオ・カサス組が260.9325点で2位、日本の小林歌/佐藤智香ペア(新コンビ)が3位に入りました。
リン・ヤンハン選手は、「前回はスペインに敗れましたが、きょうはよくできたと思います。ただ、細かい部分ではまだまだ改善が必要です」と語り、勝利に安堵しつつも課題意識を示しました。
17歳・郭沐烨が金と銀 混合デュエットはスペインが制す
男子ソロフリーでは、17歳のグオ・ムーイェ選手(中国)が金メダルを獲得しました。グオ選手はこの日、グオ・スイトン選手とのペアで臨んだ混合デュエットテクニカルでも銀メダルを獲得し、1日で金と銀を手にしました。
混合デュエットテクニカルは、スペインのデニス・ゴンザレス/ミレイア・エルナンデス組が219.7700点で制し、中国ペアに6点以上の差をつけました。イギリスのイザベル・ソープ/ランジュオ・トンブリン組が3位に入りました。
ゴンザレス選手は、「ワールドカップは世界選手権に向けて鋭さを増す重要な場だ」としたうえで、「先週の欧州選手権で好調さを感じたので、その流れをここでも再現したい」と話しました。エルナンデス選手は「中国のペアはとても若く才能がある。世界選手権でも良いライバルになる」と評価しています。
強豪ひしめくデュエット 世界選手権と2028年ロサンゼルス五輪へ
中国のチャン監督は、今回の好結果にも浮かれることなく、今後の国際大会を見据えて冷静な姿勢を崩していません。監督は、デュエット種目ではオーストリア、オランダ、イギリスなどに世界レベルのペアがそろっているとしたうえで、「ロシアを過小評価することは決してできない」と警戒心を示しました。
スペインは先週の欧州選手権で5個の金メダルを獲得しており、勢いがあります。中国、スペイン、ヨーロッパ勢に日本も絡む構図は、今後の世界選手権や2028年ロサンゼルス夏季五輪に向けた勢力図を占ううえで、注目すべきポイントになりそうです。
大会は最終日へ 今後の結果が勢力図を左右
ワールドアクアティクス・アーティスティックスイミング・ワールドカップ スーパーファイナルは、女子ソロフリー、混合デュエットフリー、チームアクロバティックスを行う最終日を日曜日に迎える予定です。2025年12月8日現在、最終日の詳しい結果はまだ伝えられていませんが、今回の演技内容からは、中国を筆頭にスペイン、日本など各国・地域のレベルの高さと、今後の国際大会に向けた激しい競争がうかがえます。
アーティスティックスイミングは、採点競技であるがゆえに「完成形」が見えにくい種目です。だからこそ、選手やコーチが口にする「細部の修正」や「プレッシャーへの対応」が、メダルの色を左右します。西安での戦いは、その縮図と言えるかもしれません。
Reference(s):
China pick up 3 more golds at Artistic Swimming World Cup Super Final
cgtn.com








