中国映画120年を体感 上海フィルムアートセンターのVR展示 video poster
中国映画の120年にわたる歴史を、武術映画や人気アニメキャラクター、さらにはVRまで一度に味わえる展覧会が、上海フィルムアートセンターで開かれています。本記事では、日本語で読める国際ニュースとして、このユニークな展示の見どころを紹介します。
中国映画120年を「体感」する場
展覧会「Step into 120 years of Chinese cinema」は、その名の通り、中国映画の120年におよぶ歩みを体感的にたどる企画です。会場となっている上海フィルムアートセンターでは、作品をただ鑑賞するだけでなく、撮影の舞台裏や制作現場の空気を味わえる工夫がされています。
武術映画からアニメまで、「黄金期」の舞台裏へ
展示の軸になっているのは、中国映画の「黄金期」を象徴するジャンルやキャラクターです。クラシックな武術映画の世界から、アイコニックなアニメキャラクターであるMonkey KingやNe Zhaまで、多彩な作品世界が紹介されています。
クラシックな武術映画の魅力を再発見
武術映画のパートでは、迫力あるアクションシーンを支えてきた演出や撮影の工夫に目が向けられています。スクリーンの表側だけでは見えない試行錯誤を知ることで、中国映画がどのように観客を魅了してきたのかを、あらためて実感できる構成です。
アニメキャラクターが形になるまで
Monkey KingやNe Zhaといったアニメキャラクターの紹介では、キャラクターが生まれていくプロセスに焦点が当てられています。希少なスケッチを通して、スクリーンに登場するまでの試行錯誤に思いをはせることができます。
Where Dreams Were Created:夢がかたちになる場所
会場の中でも特に注目されているのが、Where Dreams Were Createdと名づけられた展示スペースです。ここでは、中国映画の制作現場で実際に使われた貴重なスケッチや小道具が並び、作品がどのように生み出されていったのかを、視覚的にたどることができます。
クリエイターたちが最初のイメージを紙の上に落とし込み、それをもとに世界観を組み上げていく――そんな「創作の時間」を追体験できるような構成になっており、映画を単なる完成品としてではなく、プロセスとして見る視点を与えてくれます。
VRで「時間旅行」 中国映画の歴史を駆け抜ける
この展覧会の特徴として、VR(バーチャルリアリティ)を使った体験型コンテンツも用意されています。ヘッドセットを装着すると、中国映画の歴史の中を「時間旅行」するように、時代ごとの作品世界を次々と訪れることができます。
映像をただ眺めるのではなく、その場に入り込んだ感覚で映画史をたどることで、過去の名作と現在の作品が一続きの流れとして感じられるようになります。映画館の客席からスクリーンを見上げる立場から、一歩踏み込んで「映像の中に入る」方向へと、鑑賞体験の重心が移りつつあることを示す試みともいえます。
日本の観客にとっての意味
日本の読者にとって、この中国映画の展覧会は、アジアの映像文化の多様さに触れるきっかけになります。武術映画やアニメキャラクターといった親しみやすい入口から、映画制作の舞台裏や歴史の積み重ねを知ることで、隣り合う地域の文化をより立体的に理解する手がかりとなるでしょう。
国際ニュースというと、政治や経済の動きに目が向きがちですが、映画やアニメのようなカルチャーもまた、人と人、人と社会をつなぐ重要な要素です。上海フィルムアートセンターで開かれている今回の展示は、そのことをあらためて思い出させてくれる企画といえます。
Reference(s):
cgtn.com








