イスラエルからエジプトへ 中国市民119人退避の舞台裏
エジプト南シナイ県のタバ国境検問所を通じて、中国市民119人がイスラエルからエジプトへ退避しました。学生が中心の一団を、中国大使館が24時間以内の準備で支えた今回の動きは、海外で暮らす人の安全確保のあり方を考えさせます。
イスラエルからエジプトへ119人を退避
現地の情報によると、タバ国境検問所を通じて木曜日、中国市民119人がイスラエルからエジプト南シナイ県側に入国しました。入国に必要な手続きを終えたのは午後3時30分ごろで、その後、一団はバスに案内されました。
避難した人々は、その後エジプトの首都カイロに移送される予定です。
学生が中心、香港の住民も
在エジプト中国大使館によれば、今回退避した119人の内訳は、117人が学生、2人が香港の住民です。一団はその後、カイロに移送される予定です。
「24時間で準備」中国大使館の対応
在エジプト中国大使の廖力強(リャオ・リーチアン)氏は、今回の退避について「中国は海外にいる同胞を非常に重視している。その安否と安全は常に最優先事項だ」と述べました。
廖氏によると、大使館は退避に向けた準備を24時間以内で効率的に完了し、夜を徹してタバに行動チームを派遣。現地での入国手続きの調整に当たりました。また、エジプト側の関連部門と緊密に連携し、通行許可の取得や必要な支援、治安面での保証を求めたと説明しています。
現場の声:エルサレムからタバまで4時間
エルサレムのヘブライ大学でポスドク研究員を務めるスン・シュエさん(Sun Xue)は、エルサレムからタバ国境検問所までの道のりについて「移動には約4時間かかった」と振り返ります。
スンさんはまた、検問所での入国手続きの際には、在エジプト中国大使館の職員やボランティアが「温かい支援と調整」を行ったと話し、「本当に感謝している」と謝意を示しました。
海外で暮らす人にとっての教訓
今回の退避は、海外で暮らす学生や研究者にとって、情勢が変化したときにどのように安全を確保するかという課題を改めて映し出しています。危機時には、自国の大使館や総領事館が重要な連絡窓口となりうることが、具体的な形で示されたと言えるでしょう。
- 滞在国の情勢や渡航情報をこまめに確認する
- 大使館・総領事館の連絡先を把握し、在留届や登録制度を活用する
- 集合場所や避難経路など、緊急時の行動プランを家族や仲間と共有しておく
2025年の今、留学や駐在、リモートワークなどで海外に生活拠点を置く人は増え続けています。ニュースとしての一件の退避事例にとどまらず、自分ごととして「もしものとき」に備えられているかを考えるきっかけにしたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








