オリンピックデー前に中国で市民ラン 北京で500人が名所コースを疾走
オリンピックデー前に広がるフィットネス
オリンピックデーを前に、中国各地で市民が気軽に参加できるランニングイベントなど、フィットネス・フォー・オールの取り組みが行われました。北京では、国家体育場と国家水泳センターを結ぶ大通りを舞台に、約500人が走りました。国際ニュースとしても注目されるオリンピックデーの動きを、日本語で整理します。
北京のデュアルオリンピックゾーンを走る
このコースは、北京マラソンのクラシックなルートの一部として知られています。2008年の北京夏季オリンピックと2022年の北京冬季オリンピックの開会式と閉会式が行われた国家体育場と、国家水泳センターの間を通る中央の大通りで、ランナーや観光客に人気のスポットです。
今回のレースは4.5キロで、主に国家体育場の周辺を巡る設定になっていました。フィニッシュ地点は、愛称バードネストとして親しまれる国家体育場の南側に位置する北京オリンピック博物館の近くに置かれました。象徴的な場所を走ることで、参加者は五輪の歴史と雰囲気を身近に感じることができます。
元アスリートと在住外国人も参加
元中国トライアスロン選手のWang Shuchuanさんは、朝早くからスタート地点に姿を見せ、自身の動画ブログ用の撮影準備を進めていました。現役を退いた後もマラソン大会への出場を続けており、動画を通じてより多くの人にスポーツイベントに参加してもらい、ランニングコミュニティを広げたいと話します。
レースには、イタリア出身で北京で働くPaola Marrasさんの姿もありました。彼女は2022年の北京冬季オリンピックの競技をテレビで観戦した経験があり、北京のスポーツの雰囲気は良く、特にテニスのチャイナオープンが好きだと語りました。国際的な背景を持つ市民も参加している点は、中国のスポーツシーンの広がりを示しています。
五輪王者が語る 健康とオリンピック精神
今回のフィットネスイベントに合わせて、卓球の五輪王者Ma Long選手と競泳のオリンピックチャンピオンZhang Yufei選手が、スポーツファンに向けてメッセージを送りました。36歳で中国最多となる6個の金メダルを持つMa選手は、運動と健康の関係を強調し、市民のスポーツへの熱意を実感していると語りました。国際舞台での中国選手の活躍が、多くの人を運動参加へと励ましているとし、運動は生涯続ける趣味であり、自分が好きな種目を見つけ、健康的で科学的な方法で取り組んでほしいと呼びかけました。
27歳のZhang Yufei選手は、リオ、東京、パリと続いた自身のオリンピック経験の変化を振り返りました。2016年のリオオリンピック当時は、オリンピックが選手にとって持つ意味を完全には理解していなかったといいます。その後、東京オリンピックで金メダルを獲得したことで、チームワークの力を強く感じるようになりました。さらに昨年のパリオリンピックでは、全力で努力しても必ずしも期待通りの結果が得られるとは限らないことを実感しましたが、それこそがスポーツの現実だと受け止めています。それでも変わらないのは、オリンピック精神が次の目標に向かう原動力になっているという点だと話しました。
オリンピックデーとは
オリンピックデーは、国際オリンピック委員会が設立された日を記念して定められた国際的な記念日です。1948年に始まり、毎年6月23日に世界各地で祝われています。1894年に国際オリンピック委員会が創設された日を記念するもので、近代オリンピック運動の誕生を象徴する日でもあります。スポーツを通じて世界中の人々がつながることを目指す催しとして、ランニングイベントなどさまざまな企画が行われています。
北京で行われた今回のランニングイベントも、オリンピックデーを祝うフィットネス・フォー・オールの一環として企画され、市民が五輪のレガシーと日常の運動を結びつける場となりました。
私たちの日常に引き寄せて考える
元アスリートの動画発信、在住外国人の参加、そして世界的トップアスリートのメッセージ。北京の象徴的な大通りで行われた4.5キロのレースには、市民スポーツと国際スポーツが交わる現在の姿が凝縮されていました。
結果がすぐに形にならなくても、努力を続ける過程そのものに意味があると語るZhang選手や、運動を生涯の趣味として続けることを勧めるMa選手の言葉は、多忙な生活を送る私たちにも響きます。通勤前や休日の短い時間に少し体を動かしてみることからでも、スポーツとの距離は変えられるかもしれません。オリンピックデーのニュースをきっかけに、自分にとって無理なく続けられる運動習慣は何かを考えてみる余地がありそうです。
Reference(s):
Olympic Day prefaced in China with series of fitness-for-all events
cgtn.com







