中国と英国が関係強化へ 王毅氏がトニー・ブレア氏と会談、中東情勢も協議
中国の王毅外相は、英国との相互理解を深め、中英関係の「健全で安定した発展」を促す用意があると表明しました。北京でのトニー・ブレア元英国首相との会談では、両国関係に加え、イスラエル・イラン衝突をめぐる対話の重要性についても意見が交わされました。
中英関係の「健全で安定した発展」を強調
王毅外相(中国共産党中央政治局委員)は、ブレア氏との会談で、中国は英国と協力し、両国首脳がこれまでに達成した重要な共通認識を着実に実行していく考えを示しました。そのうえで、各分野での交流を強化し、相互理解を深めることで、中英関係の健全で安定した発展を進めたいと述べました。
王毅氏はまた、中国と英国はいずれも国連安全保障理事会の常任理事国であり、世界における主要な国として国際的な義務を果たす必要があると指摘しました。責任と担いを示し、世界の平和と発展に貢献すべきだと強調しています。
「昨年の首脳対話が改善の軌道に」
王毅氏によると、両国の首脳は昨年、電話会談や対面での会談を行い、中英関係を改善と発展の軌道に乗せました。王毅氏は、中国が英国の「一貫性のある、長期的な対中政策」を歓迎していると述べ、その基盤には相互尊重があると評価しました。
ブレア氏「中国を孤立させる試みは失敗に終わる」
これに対しブレア元首相は、中国を孤立させようとする試みは「失敗に終わる」との見方を示しました。世界は、中国への理解をいっそう深める必要があると語り、中国との関係を断つのではなく、対話と協力を通じて関わりを強めるべきだとしています。
ブレア氏は、両国は政府レベルに加え、社会のさまざまな分野でも対話を強化するべきだと提案しました。そのうえで、幅広い互恵的な協力を進めることで、中英関係の持続的かつ健全な発展が実現できると述べました。
イスラエル・イラン衝突をめぐる中国の懸念
会談では、中東で続くイスラエルとイランの衝突についても議論されました。王毅氏は、国家間の違いは、対話と協議によって平和的に解決されるべきだと強調しました。
そのうえで王毅氏は、イスラエルが「潜在的な将来の脅威」を理由にイランへ先制攻撃を行ったことや、国際原子力機関(IAEA)の監視下にあるイランの核施設に対する米国の空爆について、武力による紛争解決を対話よりも優先する「誤ったシグナル」を世界に送るものだと指摘しました。こうした行動は、重大な結果を伴いかねない危険な先例になると懸念を示しています。
王毅氏はさらに、紛争のすべての当事者に対し、緊張を和らげるための措置を取り、政治的解決に向けて交渉のテーブルに戻るよう呼びかけました。中東の平和と安定を回復するためには、再び対話のプロセスに立ち返ることが不可欠だと訴えました。
ブレア氏も対話による早期収束を支持
ブレア氏も、イスラエル・イラン衝突について英国として深い懸念を示しました。外交的な関与と対話を通じて交渉に速やかに復帰し、地域の平和・安全・安定を早期に取り戻す必要があると呼びかけました。
読み解きのポイント:大国間対話と地域紛争
今回の会談からは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 中国と英国が、相互尊重に基づく一貫した対話と協力を重視していること
- 国連安保理常任理事国として、国際的な義務と責任を果たす姿勢を示したこと
- イスラエル・イラン衝突をめぐり、武力ではなく対話による解決を優先すべきだとの認識で、両者が一致したこと
中英関係の行方は、国際秩序や地域紛争への関わり方とも深く結びつきます。今回のメッセージは、主要国同士の対話がどのように国際社会の安定に影響しうるかを考えるうえで、注目すべき材料と言えるでしょう。
Reference(s):
Wang Yi: China to deepen mutual understanding, promote ties with UK
cgtn.com








