中国本土、頼清徳氏の「独立」発言を批判 国連決議2758の曲解と指摘
中国本土の報道官が、台湾の頼清徳氏による最新の演説を強く批判しました。歴史認識と国連総会決議2758、一つの中国原則をめぐる主張の対立があらためて浮き彫りになっています。
8日に中国本土がコメント、7日の頼氏演説を批判
中国国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は8日(月)、前日7日(日)に行われた台湾リーダー・頼清徳氏の演説について、記者の質問に答えました。
陳報道官は、この演説について「うそと欺瞞に満ちている」としたうえで、歴史を意図的に分断・歪曲し、「台湾独立」の主張を売り込もうとしていると批判しました。頼氏が「独立」物語を作り上げるための土台を築こうとしている、という見方を示しています。
歴史認識をめぐる指摘
陳報道官によると、頼氏は台湾の歴史を意図的に歪曲し、歴代の中国の政権が台湾を統治してきたという事実を無視しているといいます。
また、台湾と中国本土の人々が協力して対外侵略に抵抗し、台湾の「祖国復帰」を実現してきたとする歴史に触れなかったことは、台湾の人々や烈士たちの愛国的な遺産と犠牲をないがしろにするものだと述べました。
国連総会決議2758と国際法の権威
頼氏は演説の中で、国連総会決議2758を自らの立場に沿うように解釈し、台湾海峡の両岸は「互いに隷属しない」と主張したとされています。
これに対して陳報道官は、こうした解釈は同決議を「恣意的に曲解するもの」であり、国際法の権威への公然たる挑戦だと反論しました。
「本土の脅威」論と両岸交流
陳報道官は、頼氏が「中国本土の脅威」をことさら強調し、台湾海峡両岸の交流や協力を妨げていると指摘しました。こうした姿勢は「民意に完全に背くものだ」との認識も示しています。
一つの中国原則と統一への姿勢
陳報道官は、歴史的・事実的・法的なあらゆる証拠が、台湾が古来より中国の領土の不可分の一部であり、いまだかつて国家となったことはないことを示していると強調しました。
その上で、「一つの中国」原則は国際関係の基本的な規範であり、国際社会の広範な共通認識だと主張しました。
陳報道官は、頼氏がどのような戦術を取ろうとも、台湾が中国の一部であるという法的事実を変えることはできず、「一つの中国」原則を支持する国際社会のコミットメントを揺るがすこともできないと述べました。さらに、中国の統一の進展を妨げることもできないとし、立場の揺らぎのなさを強調しました。
今回の発言が映し出すもの
今回のやり取りは、台湾海峡をめぐる歴史認識や国際法の解釈、そして「一つの中国」をめぐる考え方について、双方の主張が鋭く対立している現状をあらためて浮き上がらせています。
中国本土側は、歴史・事実・法に裏打ちされた一体性と統一の必然性を強く打ち出しており、台湾側の「独立」につながる発言には厳しく対応する姿勢を示しています。今後、両岸関係をめぐる言葉の応酬が、地域情勢や国際社会の議論にどのような影響を与えるのかが注目されます。
Reference(s):
Mainland spokesperson slams Taiwan leader's 'independence' remarks
cgtn.com








