中国とエクアドル首脳会談 貿易とクリーンエネルギー協力を拡大へ
中国の李強国務院総理とエクアドルのダニエル・ノボア大統領が北京で会談し、貿易拡大やクリーンエネルギー、インフラ、金融など幅広い分野で協力を強める方針を確認しました。2025年の夏季ダボス会議(2025 Summer Davos)の出席にあわせた訪中の一環で、国交樹立から45年を迎えた中国・エクアドル関係をさらに押し上げる動きとして注目されています。
北京で中国・エクアドル首脳が会談
中国側によりますと、李強総理は北京で、2025年夏季ダボス会議に参加するため中国を訪れているノボア大統領と火曜日に会談しました。会談では、これまでの両国関係を振り返りつつ、今後の協力拡大に向けた方向性が示されました。
国交樹立45年 「良好な発展の勢い」を強調
李強総理は、45年前の国交樹立以来、中国とエクアドルの関係は「良好な発展の勢い」を維持してきたと評価しました。政治面での相互信頼が強まり、実務協力は「豊かな成果」を上げ、国民同士の友好も一段と深まっているとしています。
そのうえで、中国はエクアドルとともに伝統的な友好関係を受け継ぎ、互恵的な協力をさらに拡大し、中国・エクアドル間の包括的戦略的パートナーシップを一層深化させたいと表明しました。両国の「現代化」の取り組みに、より大きな原動力を加えたい考えです。
一帯一路、貿易、クリーンエネルギー 具体的な協力分野
李強総理は、中国とエクアドルがそれぞれの開発戦略の「連結」を強め、「一帯一路」構想の枠組みで協力を深める考えを示しました。具体的には、二国間貿易の規模拡大や、クリーンエネルギー、インフラ、金融分野での協力強化を挙げました。
さらに、中国市場にエクアドルからより多くの高品質な製品が輸出されることを歓迎すると述べ、中国国際輸入博覧会(CIIE)といったプロモーションの場を積極的に活用するよう呼びかけました。また、教育や文化、若者分野での交流を進め、人の往来を円滑にすることで、国民同士のつながりを強めていく方針です。
- 開発戦略の連結と「一帯一路」を通じた協力
- 二国間貿易の拡大とエクアドル産品の輸出促進
- クリーンエネルギー・インフラ・金融分野での連携
- 教育・文化・若者交流を通じた人的往来の促進
国連など多国間の場で協調 「真の多国間主義」を掲げる
李強総理は、中国がエクアドルとともに、国連など多国間の枠組みで意思疎通と協調を強めていく考えも示しました。いわゆる「真の多国間主義」を実践し、世界の平和と発展の維持に積極的な役割を果たすことで、共通の未来を分かち合う国際社会の構築に貢献したいとしています。
エクアドル側「中国は第2の貿易相手国」
ノボア大統領は、中国がエクアドルにとって第2の貿易相手国となっていると指摘し、これまでの互恵的な協力が成果を上げ、エクアドルの人々の生活向上にも効果をもたらしてきたと述べました。
そのうえでエクアドル側は、中国とあらゆる分野で対話を進め、両国の友好関係をさらに深めたいと表明しました。具体的には、次のような分野での協力を強める意向です。
- 貿易と金融
- 農業とクリーンエネルギー
- インフラ整備
- 教育分野の協力
- 人と人、文化の交流
また、ノボア大統領は、共通の課題にともに取り組む姿勢を示し、気候変動や経済的な不確実性など、国境を越えて広がる問題への協力も呼びかけました。
このニュースから見える論点
今回の北京での首脳会談は、単なる二国間の経済協力にとどまらず、次のような論点を考えるきっかけにもなります。
- 南米とアジアを結ぶ貿易・投資のネットワークが、クリーンエネルギーやインフラ分野でどう広がっていくのか。
- 教育や若者、文化交流といった「ソフトなつながり」が、政治・経済関係をどのように支えるのか。
- 国連をはじめとする多国間の枠組みで、中国とエクアドルがどのように協調し、「真の多国間主義」を具体化していくのか。
国際ニュースとしての動きをフォローしつつ、自分の関心のあるテーマ──環境、貿易、教育、若者交流など──に引き寄せて見てみると、今回の会談の意味合いがより立体的に見えてきます。
Reference(s):
cgtn.com







