中国・神舟20号乗組員、第2回船外活動へ準備万端 video poster
中国の有人宇宙船「神舟20号」乗組員が、China Space Station(中国の宇宙ステーション)で2回目の船外活動に臨む準備を進めています。国際ニュースとして注目されるこの動きについて、日本語でポイントを整理します。
神舟20号乗組員、2回目の船外活動へ向け準備
中国有人宇宙局(CMSA)は水曜日、地球を周回する中国の宇宙ステーションに滞在中の神舟20号乗組員が、まもなく2回目の船外活動(EVA)を行う予定だと発表しました。
神舟20号は4月25日に打ち上げられ、その後乗組員は宇宙ステーションにドッキングし、軌道上での生活を続けています。CMSAによると、この水曜日で乗組員の滞在期間は2カ月に達しました。
乗組員は Chen Dong 氏、Chen Zhongrui 氏、Wang Jie 氏の3人です。3人はいずれも、今後の船外活動に向けて訓練と準備を重ねてきました。
1回目の船外活動は5月に実施
CMSAによれば、神舟20号のクルーはすでに5月に最初の船外活動を実施し、所定の任務を完了しています。
その後は、宇宙ステーション内部での環境モニタリング(空気や温度などの状態監視)、各種機器の保守・点検、物資の在庫管理や貨物の移送といった作業を行ってきました。これらは長期滞在ミッションを支える基盤となる仕事です。
宇宙ステーションは安定、乗組員も健康状態は良好
CMSAによると、China Space Station は安定した状態を維持しており、システム全体は正常に運用されています。軌道上のプラットフォームが安定していることは、継続的な科学実験や船外活動を安全に行うための前提条件です。
また、3人の宇宙飛行士はいずれも、身体・精神ともに健康状態が良好であると報告されています。CMSAは、乗組員が次の船外活動に向けて「完全に準備が整っている」と強調しています。
船外活動(EVA)とは何をするのか
今回予告されている2回目の船外活動について、具体的な作業内容は公表されていません。しかし一般的に、宇宙ステーションで行われる船外活動(EVA=宇宙服を着て船外で行う作業)には、次のような役割があります。
- 宇宙ステーション外部に取り付けられた機器の設置・交換・点検
- 太陽電池パネルなど大型構造物の保守・調整
- 科学実験装置の取り付けや回収、性能の確認
- 外壁やモジュール表面の状態確認など、安全確保のための検査
船外活動は、宇宙飛行士にとって肉体的・精神的な負担が大きい作業です。一方で、宇宙ステーションを長期的に運用し続けるためには欠かせないプロセスでもあります。神舟20号クルーによる2回目の船外活動は、こうした運用能力をさらに高める機会になるとみられます。
国際ニュースとして見る中国の有人宇宙開発
中国の宇宙開発、とくに有人宇宙飛行の分野は、この数年で存在感を高めてきました。独自の宇宙ステーションを運用し、複数回の船外活動を計画的に行うことは、
- 長期滞在ミッションの運用経験の蓄積
- 宇宙空間での作業能力・安全管理能力の向上
- 将来の大型ミッションへの技術的な橋渡し
といった点で大きな意味を持ちます。
アジアの一員である日本にとっても、中国の宇宙ステーション運用や船外活動の進展は、宇宙をめぐる国際的な動きの一部として押さえておきたいニュースです。どの国・地域が宇宙でどのような役割を果たしていくのかを考えるうえで、重要な材料となります。
これから何を注視すべきか
神舟20号乗組員による2回目の船外活動が、どのような作業内容となり、どのような成果やデータをもたらすのかは、今後の発表を待つ必要があります。
一つひとつのミッションは小さく見えるかもしれませんが、それらの積み重ねが、宇宙での人類の活動領域を広げていきます。日々の国際ニュースの中で、こうした宇宙ミッションも意識して追いかけてみると、世界の動きが少し立体的に見えてくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








