FIHプロリーグ:中国がドイツに劇的逆転勝利 3-2で2連勝
FIHプロリーグで中国代表が開催国ドイツ代表を3-2で下し、2試合連続の白星を挙げました。2度のビハインドから追いつき、終盤に逆転したこの一戦は、中国の粘り強さと成長を印象づける内容でした。
FIHプロリーグは、各国代表がシーズンを通じて総当たりで対戦する国際ホッケーリーグで、世界トップクラスのチーム同士がしのぎを削る舞台です。その中での逆転勝利は、順位だけでなくチームの自信という意味でも大きな価値を持ちます。
2度のビハインドからの逆転劇
この試合は、ドイツが立ち上がりから主導権を握りました。第1クオーター10分、リサ・ノルテ選手がリバーススティックでフラットなパスをサークル内へ送り、ヨハンナ・ハッヘンベルク選手がニアポストでコースを変えてゴール。開催国ドイツが先制点を奪います。
しかし中国は第2クオーターで反撃を開始します。25分、ファン・ハイヤン選手がゴールを決めて1-1の同点に追いつきます。押し込まれる時間帯もありながら、限られたチャンスを逃さない決定力を見せました。
前半終了間際には再びドイツが突き放します。ハーフタイム直前、リリ・ストッフェルスマ選手が低いスラップシュートをゴール右下隅へ流し込み、スコアは2-1。中国は再び追いかける展開となりました。
それでも中国は集中力を切らしません。第3クオーター39分、ダン・ウェン選手がサークルトップでプレッシャーを受けながらシュートを放つと、ボールは相手ディフェンスに当たってコースが変わり、そのままゴールイン。枠を外れそうにも見えたボールがディフレクションでネットを揺らす、幸運も味方につけた同点弾でした。
勝負を決めたのは第4クオーター終盤の57分でした。タン・ジントン選手がドラッグフリックと呼ばれる技術で力強いシュートを放ち、中国がついにこの試合で初めてリードを奪います。このゴールが決勝点となり、スコアは3-2。中国が開催国ドイツを逆転で下しました。
アルゼンチン戦に続く2連勝、順位は4位に
中国代表は、この試合に先立つ日曜日のアルゼンチン戦でも勝利しており、これでFIHプロリーグ2連勝となりました。スタイルの異なる強豪を立て続けに破ったことは、チームの層の厚さと対応力を示すものです。
大会全体では、ここまで13試合を消化し、勝ち点は22。順位は4位につけています。長丁場のリーグ戦の中で、上位争いに踏みとどまるうえで重要な一勝となりました。
見えてきた中国代表の強み
この試合で際立ったのは、たび重なる劣勢を跳ね返すメンタルの強さでした。2度リードを許しながら、いずれも試合の流れを大きく崩さずに追いつき、終盤に3点目をもぎ取る展開は、偶然だけでは説明しきれません。
- 失点後も守備陣がラインを保ち、追加点を許さなかったこと
- チャンスの数自体は多くない中で、少ない決定機を確実にものにしたこと
- 第4クオーター終盤まで運動量と集中力を維持し、57分に決勝点を奪ったこと
こうした要素が積み重なり、「粘り勝ち」と呼べる内容につながりました。スコアだけを見れば接戦ですが、試合の中身には、中国代表が試合運びの面で一歩前進している姿がにじみます。
国際舞台で増す存在感
開催国ドイツに対する逆転勝利と、アルゼンチン戦の白星を合わせると、中国は短期間で欧州勢と南米勢というタイプの異なる相手を連破したことになります。FIHプロリーグという国際舞台で積み上げたこの2連勝は、世界のホッケーファンに中国代表の名前を強く印象づけるものになりそうです。
今後、上位チームとの直接対決が続くなかで、今回のように試合の流れを読み、苦しい時間帯を耐え抜く力をどこまで維持できるかが、最終順位を左右すると考えられます。国際ホッケーの勢力図の中で、中国代表の存在感がどのように変化していくのか、FIHプロリーグの行方とともに注目が集まります。
Reference(s):
cgtn.com








