国際ニュース 中国・青島でSCO国防相会議 地域安定へ協力強化
中国東部の山東省青島で、上海協力機構(SCO)の国防相会議が木曜日に開かれ、中国のDong Jun国防相がSCOを「安定のアンカー」と位置付けて協力強化を呼びかけました。各国は戦略的な意思疎通や実務協力を進め、地域の平和と安定を共同で守る方針を確認しました。
青島で開かれたSCO国防相会議の概要
今回の会議は、中国東部の沿海都市である青島で開かれました。上海協力機構に参加する各国の関係者が一堂に会し、防衛と安全保障をめぐる共通の課題について意見を交わしました。
中国が示した協力の方向性
会議で演説した中国のDong Jun国防相は、現在の複雑な国際情勢の中で、SCOが地域の「安定のアンカー(錨)」として機能する必要があると強調しました。その上で、中国は加盟国とともに次のような方向性で協力を進める用意があると述べました。
- 組織の原点となる理念を守ること
- 上海精神を引き継ぎ発展させること
- 国際的な公平と正義を堅固に守ること
- 安全保障上の課題に共同で対処すること
- 防衛・安全保障協力を着実かつ長期的に進めること
こうしたメッセージには、SCOを通じて国際秩序の安定に貢献しつつ、加盟国同士の信頼と協力を一層深めたいという意図がにじみます。
各国が確認した3つの強化
会議に参加した各国は、今後の協力の柱として次の3点で一致しました。
- 戦略的な意思疎通の強化
- 実務的で具体的な協力の推進
- 地域の平和と安定を共同で維持すること
安全保障に関する見解や情報を緊密に共有しつつ、机上の議論だけでなく実際の協力を進めていくという方向性が示されたかたちです。
なぜ今回のSCO国防相会議が重要なのか
国際ニュースとして見たとき、複数の国が防衛と安全保障をテーマに集まり、地域の平和維持と協力強化をあらためて確認したことには、少なくとも次のような意味があると考えられます。
- 対話の場を維持し、緊張を高めない方向で安全保障問題を扱おうとする姿勢を示したこと
- 防衛協力を通じて、地域全体の安定や予見可能性を高めようとしていること
日本を含む周辺地域にとっても、こうした多国間の安全保障協力は、エネルギーや貿易、物流などを通じて間接的に影響しうるテーマです。会議の動きを押さえておくことは、今後の地域情勢を読み解くうえで手がかりになります。
これから何に注目するか
今回のSCO国防相会議を入り口に、今後は次のような点に注目していくとよさそうです。
- 合意された協力方針が、防衛交流や共同訓練など具体的な取り組みにどうつながっていくか
- サイバー空間や新たな安全保障分野への協力がどこまで広がるのか
- 他の国際的な枠組みとどのように連携し、地域の安定に役立てていくのか
複雑さを増す国際環境の中で、地域の安全保障をめぐる対話の場をどう維持し、具体的な協力へとつなげていくのか。青島で開かれたSCO国防相会議は、その行方を見極めるうえで注目すべき動きの一つと言えます。
Reference(s):
cgtn.com








