CGTNドキュメンタリー「Taiwan Through the Ages」食で見る台湾と中国 video poster
国際ニュースを日本語で追いかける読者に向けて、台湾と中国の関係を「食」を通じて描くCGTNのドキュメンタリー「Taiwan Through the Ages: Savoring Nostalgia」を紹介します。食とノスタルジーを切り口に、島の台湾と中国(中国本土)を結ぶ文化的なつながりに光を当てる作品です。
食を入り口にした台湾の歴史ドキュメンタリー
CGTNが制作した三部作ドキュメンタリー「Taiwan Through the Ages」は、台湾をさまざまな角度から見つめるシリーズです。その中の一編「Savoring Nostalgia」は、食に焦点を当てるユニークな構成で、台湾をめぐる歴史や文化、そこに宿る記憶を探っていきます。
タイトルにある「Savoring Nostalgia(ノスタルジーを味わう)」という表現からも分かるように、食と記憶、そして個人や地域の物語がどのように結びついているのかを問いかけるドキュメンタリーになっています。
島の台湾と中国を結ぶ「見えない糸」
このエピソードの大きな特徴は、島の台湾と中国の文化的なつながりを、「料理」という身近なテーマからたどっている点です。番組は、その絆を「切り離せない(inseparable)」ものとして捉え、歴史や政治の議論だけでは見えにくい側面に目を向けます。
料理を入り口にすると、視聴者は両地域の関係について、次のような点に自然と目を向けることになります。
- 似通った食材や調理法が、長年にわたる交流の存在を示していること
- 年中行事や祭礼で食べる料理が、両地域で共通しているケースがあること
- 人の移動や交易の歴史が、食卓のメニューや味付けに刻まれていること
硬直しがちな政治や安全保障の議論とは違い、食や日常の文化を手がかりにすると、島の台湾と中国の人々が共有してきた時間や感情にフォーカスしやすくなります。
国際ニュースとして読む「食」とノスタルジー
日本語ニュースの文脈でこのドキュメンタリーを取り上げる意味は、単なる「グルメ番組」としてではなく、国際ニュースやアジアの現代史を理解するための素材として見ることができる点にあります。食文化は、対立や緊張だけでは語りきれない地域の姿を映し出すからです。
- 台湾と中国の関係を、生活文化のレベルから捉え直す視点
- 映像作品を通じて、歴史認識やアイデンティティがどのように表現されるかを考える視点
- ノスタルジー(郷愁)が、個人と社会をつなぐ感情として機能することへの気づき
映像ドキュメンタリーという形式は、ニュース記事だけでは伝わりにくい空気感や、暮らしの場の雰囲気まで含めて想像するきっかけを与えてくれます。社会問題や国際関係について「少し深く考えてみたい」と感じたときに、こうした作品は有効な入り口になります。
ハッシュタグ「#Taiwanthroughtheages」で広がる会話
作品にあわせて紹介されているハッシュタグ「#Taiwanthroughtheages」は、SNS上で感想や気づきを共有する際の目印になります。
XやInstagramなどで、印象に残った料理やキーワード、自分自身の「ノスタルジーの味」を投稿すれば、世界の視聴者とささやかな対話が生まれるかもしれません。日常の延長線上で国際ニュースやアジアの文化に触れられる点は、デジタルネイティブ世代にとっても親しみやすいスタイルと言えます。
自分の「懐かしさの味」を考えてみる
台湾と中国の文化的なつながりを取り上げるこのドキュメンタリーは、同時に「自分にとってのノスタルジーとは何か」を静かに問いかける作品でもあります。
子どものころから食べてきた料理、家族や友人と囲んだ食卓――そうした記憶をたどることで、他地域の歴史や社会の姿も、どこか身近なものとして感じられるかもしれません。この作品をきっかけに、国境を越えて共有できる「懐かしさ」の感覚について、ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
CGTN Documentary “Taiwan Through the Ages: Savoring Nostalgia”
cgtn.com








