中国ニュース 新疆のゲレンデに現れる「熊おじいちゃん」 video poster
中国・新疆ウイグル自治区アルタイ市の将軍山スキー場には、毎年冬になると「熊おじいちゃん」と呼ばれるスキーヤーが現れます。北京からやって来るチェン・シュエドン(Chen Xuedong)さんは、くまのスーツ姿で雪の斜面を軽やかに滑り、ゲレンデの人気者になっています。
国際ニュースを日本語で伝える本サイトでは、中国の雪山で生まれたこのユニークな話題を通して、スポーツと世代、人と人とのつながりについて考えてみます。
新疆・将軍山スキー場に現れる「熊おじいちゃん」
中国・新疆ウイグル自治区アルタイ市にある将軍山スキー場は、雪山の景色を楽しみながら滑走できるスキー場です。ここに冬のシーズンごとに姿を見せるのが、Grandpa Bear(熊おじいちゃん)の愛称で呼ばれるチェン・シュエドンさんです。
チェンさんは北京からこの地を訪れ、くまの姿をかたどったスーツを身にまとって滑ります。そのユーモラスな見た目とは裏腹に、滑りはとてもなめらかで、雪の斜面を自在に行き来する姿は、ゲレンデの名物風景のひとつになっています。
- 北京から新疆・アルタイの将軍山スキー場まで通うスキー愛好家
- くまのスーツで滑るユニークなスタイル
- 若いスキーヤーたちと友情を育む存在
北京から通うスキー愛好家チェン・シュエドンさん
チェン・シュエドンさんは、北京を拠点にしながら、冬になると将軍山スキー場を訪れます。その行動の背景にあるのは、シンプルなスキーへの強い愛情です。
くまのスーツを身にまとったチェンさんの姿は、初めて見た人にとって驚きと笑いをもたらします。一方で、ひとたび滑り始めると、その安定した滑りからスキーの経験と技術が感じられます。遊び心と本格的な滑走技術が同居しているところに、この「熊おじいちゃん」の魅力があります。
自作スキーと若い世代とのつながり
チェンさんの特徴は、見た目だけではありません。彼は自分でカスタムスキーを作り上げ、こだわりの用具でゲレンデに立っています。自作の板で雪山を滑ることは、道具への愛着と、スキーそのものへの深い思い入れの表れでもあります。
また、チェンさんの情熱は、周りの人にも自然と伝わっています。将軍山スキー場では、彼の滑りやスキーへの向き合い方に魅了された若いスキーヤーたちと、長く続く友情が育まれてきました。世代の違いを超えて同じ斜面に立ち、同じ雪を滑ることで、会話が生まれ、学び合いが生まれます。
若いスキーヤーたちにとって、チェンさんはただの「面白い人」ではなく、好きなことを続ける姿を見せてくれる先輩のような存在と言えるでしょう。
年齢を超えて楽しめるスポーツとしてのスキー
Grandpa Bear(熊おじいちゃん)という愛称は、チェンさんがベテラン世代のスキーヤーであることを想像させます。それでも彼は、毎年のようにスキー場に立ち続け、若い人たちと同じように雪を楽しんでいます。
その姿は、「スキーの楽しさに年齢制限はない」というメッセージそのものです。将軍山スキー場でチェンさんの姿に出会った人たちは、笑い声とともに、雪山で過ごす時間の自由さや、好きなことを続ける力強さを感じ取っているのではないでしょうか。
スポーツは競技成績だけでなく、人を笑顔にし、世代をつなぎ、地域の記憶として残っていきます。中国・新疆の雪山でくまのスーツをまとって滑る一人のスキーヤーの姿は、そのことを静かに教えてくれているようです。
「熊おじいちゃん」がくれる小さな勇気
冬のニュースや国際ニュースというと、厳しい出来事に目が向きがちです。けれども、将軍山スキー場の「熊おじいちゃん」のような物語は、日常のなかにある温かさや、年齢を超えて挑戦し続けることの大切さを思い出させてくれます。
雪の斜面を楽しそうに滑るチェン・シュエドンさんの姿を思い浮かべると、私たち自身も「もう少し好きなことを続けてみよう」と静かに背中を押されるような気持ちになります。国境を越えて届くこうしたエピソードは、日本で暮らす私たちにとっても、日々の会話やSNSで共有したくなる小さな話題になるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








