香港、2025年ナショナルゲームズへ カイタク・スポーツパークが始動 video poster
香港がマカオ、広東省と共に共催する2025年のナショナルゲームズに向けて、香港のスポーツシーンが静かに熱を帯びています。本記事では、日本語で読める国際ニュースとして、国際オリンピックデーのメッセージと新会場カイタク・スポーツパークの意味を整理しながら、香港のスポーツ都市づくりの現在地を読み解きます。
国際オリンピックデーから見えた香港の今
2025年6月23日の国際オリンピックデーに合わせて、香港ではアスリートや大会を支える人びと、そして夢を描く人たちをたたえるメッセージが発信されました。ジョギング、サイクリング、卓球など、日常の中にあるスポーツを挙げながら、スポーツがこの都市の血流のように息づいていると表現しています。
ここで強調されているのは、競技者だけでなく、会場をつくる人、運営を支える人、スポーツを楽しむ市民など、多様な主体が都市のスポーツ文化を形づくっているという視点です。香港の活気や粘り強さを、スポーツを通じて再確認する場になったと言えます。
初の共催となる2025年ナショナルゲームズ
この国際オリンピックデーのメッセージは、2025年に予定されているナショナルゲームズを強く意識した内容でもあります。ナショナルゲームズは、今回初めて香港、マカオ、広東省が共催する形となり、三つの地域が連携して大会を支えることになります。
共催には、いくつかの意味合いが込められていると考えられます。
- 香港にとっては、大型スポーツ大会の舞台となることで、国際的な都市としての存在感やブランドを高める機会になります。
- マカオにとっては、観光やエンターテインメントとスポーツを組み合わせた新たな魅力づくりの契機になります。
- 広東省にとっては、広域でのスポーツ・経済・人の交流を促すハブとしての役割が強まります。
こうした広域連携の枠組みの中で、香港はどのように自らの役割を位置づけ、都市づくりや市民生活とつなげていくのかが、これからの注目点です。
カイタク・スポーツパークが持つ象徴性
今回のナショナルゲームズに向けて、香港が披露するのがカイタク・スポーツパークです。香港にとって、今回の大会のために新たに建設された唯一のメイン会場と位置づけられています。
メッセージでは、カイタク・スポーツパークの歩みについて、一歩一歩が信念を映し出し、携わった一人ひとりの手に夢が託されてきたと表現されています。単なる新施設というよりも、長い準備期間と多くの人の関わりが折り重なった「プロジェクトそのもの」が、香港のスポーツの未来を象徴しているという見方がにじみます。
締めくくりに掲げられた言葉は「Next stop: Kai Tak!」。都市の鼓動が早まり、心臓の鼓動が強くなるように、スポーツイベントに向けて香港全体がウォームアップしている、その行き先としてカイタクが示されています。
市民の日常とメガイベントをどうつなぐか
今回のメッセージが印象的なのは、ジョギングやサイクリング、卓球といった、身近な運動から語り始めている点です。世界や国内の大きな大会は、しばしば遠い世界の出来事のように感じられますが、日常の運動習慣と重ね合わせることで、市民一人ひとりの生活とナショナルゲームズを結びつけようとしています。
香港の動きを手がかりに、メガイベントと日常をどうつなぐかを考えると、次のようなポイントが浮かびます。
- 大会会場やその周辺を、イベント時だけでなく日常的に使えるスポーツ・憩いの空間として開くこと
- 選手やスタッフだけでなく、子どもや若者が「自分もいつかこの場所で」と夢を描けるストーリーを共有すること
- ジョギングやサイクリングなど、市民の身近なスポーツとも連動させたイベントやキャンペーンを工夫すること
こうした工夫が積み重なることで、「大きな大会が一度きりで終わる」のではなく、「大会をきっかけに都市のスポーツ文化が少しずつ変化していく」流れを生み出せる可能性があります。
これから注目したいポイント
2025年のナショナルゲームズとカイタク・スポーツパークをめぐっては、今後、次のような点がニュースとして注目されていきそうです。
- カイタク・スポーツパークが、大会前後を通じてどのように市民に開かれていくのか
- 香港、マカオ、広東省の三地域が、共催を機にどのような連携プロジェクトを展開していくのか
- 香港のスポーツ文化やライフスタイルに、長期的にどのような変化が生まれるのか
ナショナルゲームズに向けて温まっていく香港の姿は、スポーツが都市や社会にもたらす意味をあらためて考えるきっかけにもなります。ニュースとして動きをフォローしつつ、自分たちの暮らしに引き寄せて見ることで、また別の風景が見えてくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








