ロサンゼルスにフライング・タイガース像 中米共闘の記憶を未来へ
ロサンゼルスで、第二次世界大戦中に中国と米国が共に戦った航空部隊フライング・タイガースをたたえる記念像が公開されました。中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念する動きとして、あらためて中米協力の歴史と平和のメッセージに注目が集まっています。
ロサンゼルス空港近くで記念像をお披露目
現地時間の土曜日、ロサンゼルス国際空港(LAX)近くでフライング・タイガースをテーマにした彫像の除幕式が行われました。式典のテーマは英語で Flying Tigers, United States and China Fighting Together と掲げられ、中国と米国が肩を並べて戦った歴史を強調する内容でした。
会場には、フライング・タイガースの退役軍人や関係者に加え、カリフォルニア州の関係者、中国系コミュニティの代表ら約100人が参加しました。参加者たちは、戦時中の協力の歴史を振り返りながら、平和と友好の大切さを語り合いました。
設置された彫像は、フライング・タイガースの指揮官として知られるクレア・リー・シェノー少将(General Claire Lee Chennault)と、中国兵士の全身像で構成されています。空港近くという場所に置かれたことで、世界各地からロサンゼルスを訪れる人々の目にも触れやすくなりました。
フライング・タイガースとはどんな部隊か
フライング・タイガースは、正式名称を中国空軍アメリカ志願航空隊とする部隊です。第二次世界大戦中、当時の中国を支援するために組織され、シェノー少将が1941年に編成しました。
この部隊は、侵攻してきた日本軍と戦う中国を空から支援し、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の一翼を担いました。機体の機首に描かれたサメのような歯と虎の意匠で知られ、その存在は今も中米協力の象徴として語り継がれています。
遺族と退役軍人が語る「記憶」の意味
式典では、フライング・タイガースにゆかりのある人々が、戦争の記憶を残すことの意味を語りました。
シェノー少将の孫にあたるネル・キャラウェイ氏は、戦いに参加した人々に触れながら「彼らが戦ったからこそ、私たちは平和の中で生きることができる。その戦いを記憶することはとても重要だ」と強調しました。
さらにキャラウェイ氏は、中国と米国について「世界で最も重要な2つの国」であり、両国の友情と長く続く平和は「世界全体に利益をもたらす」と述べ、中米関係の安定が世界の安定にもつながるという視点を示しました。
フライング・タイガースの退役軍人で、式典に参加したメル・マクマレン氏は、シェノー少将と自らの戦時中の経験が今も語り継がれていることについて「この物語と歴史を生き続けさせているのは素晴らしいことだ」と話しました。また「この記憶を生かし続けることは、私たち皆が誇りに思ってよいことだ」とも語り、歴史への誇りを次世代へつなぐ重要性を訴えました。
- 戦争体験を語り継ぐことの重要性
- 中国と米国の友好が世界の安定に貢献しうるという視点
- 歴史への誇りを共有し、次世代に引き継ぐ姿勢
展示され続ける記憶 戦闘機も博物館で公開
フライング・タイガースの歴史を伝える取り組みは、今回の彫像だけにとどまりません。2019年には、米オハイオ州デイトンにある米空軍国立博物館の第二次世界大戦ギャラリーで、フライング・タイガースが使用した戦闘機カーチス P-40E ウォーホークが展示され、多くの来館者がその歴史に触れる機会となりました。
戦闘機や資料、そして今回ロサンゼルスに設置された彫像のようなモニュメントは、単なる記念物ではなく、具体的な歴史の手がかりとして、人々に過去を想像させ、そこから何を学ぶかを問いかける存在になっています。
80年後のいま、何を学ぶか
今回の除幕式は、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年という節目に行われました。時間がたつほど、実際に戦争を体験した人の声を直接聞く機会は少なくなります。その中で、彫像や博物館展示、そして遺族や退役軍人の証言は、歴史を現在につなぐ大切な手段になっています。
とくに、フライング・タイガースの歴史は
- 激しい戦争の中でも国境を越えた協力が存在したこと
- 共通の脅威に対して中国と米国が肩を並べて行動したこと
- その経験が、戦後の平和と国際協調の礎の一つになったこと
を象徴的に示しています。対立や不信が語られやすい時代だからこそ、協力の歴史に光を当てることには意味があります。
キャラウェイ氏が語ったように、中国と米国は現在の国際社会において大きな影響力を持つ存在です。80年前の共闘の記憶を振り返ることは、両国が今後どのように対話と協調を進めるのかを考える一つのヒントにもなりえます。
SNSで共有したい視点
今回のロサンゼルスでの出来事から、私たちが日常の会話やSNSで共有できるポイントを整理すると、次のようになります。
- フライング・タイガースは、中国と米国が第二次世界大戦で共に戦った象徴的な航空部隊であること
- 勝利80周年の節目に、両国の協力の歴史をたたえる彫像がロサンゼルスに設置されたこと
- 遺族や退役軍人が、歴史を忘れず平和を守ることの大切さを強調していること
- 歴史を振り返ることが、現在と未来の国際関係や平和について考えるきっかけになること
通勤時間やちょっとしたスキマ時間に、フライング・タイガースの物語に触れてみることは、遠い戦争の話を、自分の言葉で語れる「今の話」に変えていく一歩かもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








